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初めてのシステムトレード(シストレ)で失敗しないためのチェックリスト

2025.03.14

はじめに

システムトレード(シストレ)を始める際、多くの初心者が直面する最初の大きな課題は「どのストラテジーを選ぶべきか」という点です。適切なストラテジーを選ばなければ、期待通りの取引ができず、思わぬ損失を招くことも。結果としてモチベーションが下がり、シストレを続けるのが難しくなることもあります。本記事では、シストレを成功させるために必要なチェックポイントを詳しく解説します。

ストラテジーの選び方チェックリスト

シストレのストラテジーにはさまざまな種類があり、その時の相場状況に適したものを選ぶことが重要です。特にストラテジーの特徴を理解し明確な基準を持ったストラテジー選びが成功への鍵となります。

トレンドフォロー型 vs カウンタートレード型

ストラテジーを選ぶ際には、まず「トレンドフォロー型」か「カウンタートレード型」かなどを決める必要があります。

トレンドフォロー型の特徴


「レナ 米ドル/円」はトレンドフォロータイプ

パフォーマンスデータの傾向

〇勝率は高くても50%程度、低ければ20%未満なことも(概ね30%超が多い)
〇平均利益が平均損失より大きい⇒利益確定の金額の方が大きいので勝率が低くても収益化を見込むという考え方です。
〇利益確定までの取引時間が長め⇒利益確定の金額の方が大きくなるためには、それだけポジションを保有する時間も長くなるということです。

「レナ 米ドル/円」のパフォーマンス(12ヵ月、2025年3月12日現在)

取引の特徴

〇トレンドが出た後にエントリーし、トレンド転換を確認して決済
〇利益確定が遅れ、含み益が決済サインの出る頃には損失に変わってしまうリスクがある
〇特に経済指標発表などのイベント前後でトレンドが変化して来ていると判断できれば手動で利益確定する手段もあり

「レナ 米ドル/円」の売買サイン履歴(直近20回分、2025年3月12日現在)
※直近の取引は決済なので、次の売買サインは新規注文でポジション保有だということがわかる

 

カウンタートレード型の特徴

「アンリ 豪ドル/円」はカウンタートレードタイプ

パフォーマンスデータの傾向

〇勝率は50%以上が多い(概ね60%前後のものが多い)
〇平均利益は平均損失より小さい⇒勝率はトレンドフォロー型より高めでコツコツ利益確定をするが1回の損切り幅は大きめになる
〇損切り時の取引時間が長め⇒言い換えれば利益確定は早い

「アンリ 豪ドル/円」のパフォーマンス(12ヵ月、2025年3月12日現在)
※カウンタートレードタイプですが、相場環境にマッチしていたため平均利益が平均損失よりやや大きめになっています

取引の特徴

〇横ばい相場や低ボラティリティの相場環境に強み
〇ボラティリティの急激な変化や大きなトレンドの発生で大きな損失を出しやすい
〇特に経済指標発表などのイベント前後で相場に方向性が出始めた際には手動で損切りする手段もあり

「アンリ 豪ドル/円」の売買サイン履歴(直近20回分、2025年3月12日現在)
※直近の売買サインが新規なので、次の売買サインは決済注文だということがわかる
=今稼働させた場合、決済の売買サインの後に新規の売買サインが出るので、ポジションを持つまで多少時間がかかるという事がわかる

初心者がストラテジーを選ぶ際のチェックポイント

ストラテジー選びの際には、ストラテジー詳細画面で以下のポイントを確認しましょう。

トレンドフォロー型 or カウンタートレード型
ストラテジーの詳細画面で確認可能(使用テクニカル指標・売買頻度などもチェック)

平均利益と平均損失
平均利益と平均損失のバランスが取れているか

勝率
勝率がどの程度か(のちのちの売買結果の確認に必要)

平均取引時間(利益時と損切り時についても)
取引時間の長短を確認(ストラテジーの稼働開始後、どのようなタイミングで売買しそうかをイメージできる)

売買サイン履歴
過去の取引履歴をチェックし、ストラテジーの売買傾向や売買サイン状況を確認
(初心者はここをしっかり確認しないことが多く、売買サイン履歴で現在ポジション保有中のストラテジーを稼働してしまったにもかかわらず「まだ、ポジション持たないの(怒)」となることがあります。)

最大ドローダウン
自分のリスク許容度との比較

トレード回数
取引回数が多いほどデータの信頼性は向上するが、取引コストも考慮

損益グラフ
右肩上がりの安定した損益推移か
損益グラフが最終的にプラスであっても大きな上下動になっている場合は要注意

※この2つのストラテジーにおける損益グラフでは、上のストラテジーの方が期待値(期待される利益)に対するリスク(面グラフにおける上下のブレ)が小さく、下のストラテジーの方がリスクは大きいといえる
※アンリはカウンタートレード型、メイはトレンドフォロー型
※どちらも豪ドル/円のストラテジーで、メイが特に昨年の秋以降不調続きなのは、それ以前に比べ豪ドル/円相場のボラティリティが低下していることが理由として挙げられる

参考:豪ドル/円(AUDJPY) 日足 チャート

 

パフォーマンス確認時の注意点

🔹 長期のパフォーマンスデータを確認  6ヵ月~12ヵ月などできるだけ長期間のデータを確認することが重要。

運用中における注意点

🔹 最低でも50回程度の取引データで評価  相場環境の変化を考慮し、少数の取引結果だけで判断しないこと。

まとめ:ストラテジーの特徴を理解して活用しよう

初心者は「必ず利益が出るストラテジー」を探しがちですが、すべての相場環境で利益を出せるものは存在しません。しかし、事前にストラテジーの特徴を理解し、適切なパフォーマンスデータをチェックすることで、運用開始後のパフォーマンスを正しく評価できるようになります。

シストレを始める際は、単に損益だけで判断せず、パフォーマンスデータをしっかりと確認し、相場環境に合ったストラテジーを選択しましょう。

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