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NYダウは200日線下抜け今晩が正念場!

  • 2018/06/28
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • 欧州タイム

 

★NYダウの日足では、200日線(紫線)24,303ドルを下抜けした。4月2日と5月3日にも200日線を下抜けしたものの、下ヒゲを付けて200日線を回復して終了した。昨晩はトランプ大統領が、中国による対米投資制限について対米外国投資委員会(CFTUS)の役割強化での対応を選択し、強硬措置を避けたことが好感され、75日線(緑線)24,536ドルへの回復トライとなった。しかし、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『トランプ米大統領は中国に対する姿勢を緩めていない』と発言すると一転して200日線を割り込んだ。

 

1月26日の年初来高値26,616ドルから10%下落の23,955ドルが視界に入ってきたことで、トランプ大統領が株価へのフォロー発言となったものの、クドローNEC委員長が冷や水をかける発言となった。

 

トランプ大統領を支持層は50代・60代の白人や退役軍人など年金生活者が多い。そのため、2月からの下落時でも、10%下落ラインを下抜けるとトランプ政権内から株価へのフォロー発言が出て、翌日には回復するような動きとなった。年金生活者が運用している株価に打撃を与えると、支持層からの不満が高まり支持離れにつながる可能性が高まる。そのため、10%の下落ラインを下抜けると早々にフォロー発言となった。昨日もトランプ大統領自ら株価へのフォロー発言となり、NYダウは300ドル近く上昇したにも関わらず、クドローNEC委員長の発言でより10%下落ラインに近づいた。

 

今晩も欧米市場でNYダウが弱い動きとなると、すかさずトランプ政権内から株価フォロー発言が出やすい。テクニカル的には75日線が上値抵抗ラインとなり200日線を下抜け安値引けというおまけまでついているので、下落基調が継続しやすい。それだけに今晩のNYダウの動向が重要ポイントとなる。

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