JPX白金先物 日足チャート
大阪取引所(JPX)の白金先物(12月限)は前日比7円安の4772円近辺で推移しています。
実線は、12月25日に4815円の高値を付けました。その後は上値の重い展開が続いているものの、5日EMA(4751円近辺)を維持しています。
タイムサイクル分析で考察すると、12月9日の安値(4489円近辺)がボトムになった可能性が高まっていることから、目先は上昇波を形成する可能性があります。
トップサイクルは、11月21日の高値(4867円)をトップに本日27日で27本目を形成しています。平均トップサイクルが34本であることから、あと7日程度の上昇波を形成する可能性があります。
目先は、5日EMA(4751円近辺)を下抜けないかぎりは、11月21日の高値(4867円)を試す可能性が高まています。
<注目ポイント>
1. 需要と供給のバランス
自動車産業の動向: プラチナは主に自動車の排ガス浄化装置に使用されており、特にディーゼル車の触媒として重要です。ディーゼル車需要の減少や電気自動車(EV)の普及は、プラチナ需要の減少要因となります。一方、水素燃料電池車の普及は新たな需要を生む可能性があります。
産出国の経済状況: プラチナの主要産出国である南アフリカやロシアの経済・政治情勢、労働環境の変化は供給に直接影響を与え、価格変動の要因となります。
2. 為替レートの変動
大阪取引所の白金先物価格は円建てで取引されるため、円相場の変動が価格に影響を与えます。円安・米ドル高の場合、円建て価格は上昇し、円高・米ドル安の場合は下落する傾向があります。
3. 世界経済の動向
プラチナは工業用途が多いため、世界経済の景気動向が需要に影響を与えます。景気減速懸念が高まると需要減少が予想され、価格の下落要因となります。
4. 金価格との連動性
同じ貴金属である金の価格動向は、プラチナ価格にも影響を与えることがあります。投資家のリスク回避姿勢や市場のセンチメントが、両者の価格に連動性をもたらすことがあります。
ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC®)が11月に発表した、プラチナ四半期レポートによると、2025年も3年連続の供給不足になると予測しています。2025年のプラチナ市場は 16.8トンの供給不足となる見通しで、需要は 2.7トン減って 244.5トンになる見通しです。
(14:25執筆)
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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