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【JPX金先物】円安基調と米国の財政政策・政治リスク、世界的なインフレが金価格を牽引

2024.12.25

JPX金先物 日足チャート

JPX金先物(10月限)は前日比13円高の13,296円、新甫12月限は13,319円近辺で推移しています。実線は、5日EMA(13,261円近辺)がサポート役となり、下値を切り上げる展開が続いています。

タイムサイクル分析で考察すると、トップサイクルは10月31日の高値(13,819円)がトップとなり、今日で39本目を形成しています。平均トップサイクルは34本ですが、前回トップサイクルが51本、ボトムサイクルが61本だったことから、今回も日柄が伸びる可能性があります。そのため、12月13日の直近高値(13,428円)を試す可能性が高まっています。

<注目ポイント>

1. 米国の財政政策と政治リスク
12月20日、米国の金ETF(上場投資信託)である「SPDRゴールドシェア」の残高が1日で16.66トン増加しました。これは、米国の暫定予算案成立の遅れによる政府機関閉鎖の懸念から、投資家がリスク回避のために金を購入したためと考えられます。

2. 米ドルと円の為替レート
日本国内の金価格は、米ドル/円相場の影響を大きく受けています。12月中旬、日銀の利上げ見送り報道により円安が進行し、大阪取引所の金先物価格(JPX金)は上昇しました。

3. 世界的なインフレと地政学リスク
世界的なインフレ率の上昇や地政学的リスクの高まりは、金価格を押し上げる要因となっています。金はインフレヘッジや安全資産としての役割を持つため、これらの状況下で需要が増加し、価格上昇につながります。

4. 中央銀行の金購入
新興国の中央銀行による金の購入が継続しており、これが金市場の需給バランスに影響を与えています。特に、12月20日の金ETF残高の急増は、米国の政治リスクに対するヘッジとしての需要増加を示しています。

これらの要因が大阪金先物とNYゴールドの相場動向に影響を与えています。

(14:50執筆)

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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