メキシコペソ/円(MXN/JPY)日足チャート
メキシコペソ/円は、前日比0.005円高の7.795円近辺で推移しています。
実線は5日EMA(7.760円近辺)がサポート役となり、底堅い展開が続いています。12月23日に7.825円まで上昇しましたが、今週はクリスマス休暇に入っていることから商いは閑散となっています。
タイムサイクル分析で考察すると、トップサイクルが11月20日にトップを形成しており、現在26本目となっています。平均トップサイクルが33本、前回が34本でトップを形成しているため、日柄はまだ浅い状態にあります。
そのため、5日EMA(7.760円近辺)を下抜けない限りは上値試しの展開が想定されます。
<注目ポイント>
1. メキシコの金融政策
メキシコ中央銀行(Banxico)は、12月19日の金融政策決定会合において、政策金利を10.00%にする利下げを決定しました。8月、9月、11月、12月と立て続けに25bpずつ利下げを行っています。これは、国内のインフレ率が鈍化し、経済成長を下支えする目的があります。しかし、米国の金融政策や為替動向を注視しながらの慎重な利下げとなっています。
2. 米国経済の影響
メキシコ経済は米国との経済的結びつきが強いことから、米国経済の動向が直接的に影響します。特に、米国の景気減速や金融政策の変化は、メキシコペソの価値に影響を与える可能性があります。米国は、9月に0.5%、11月に0.25%の利下げを決定しており、これがメキシコペソの為替レートに影響を及ぼすと考えられます。
3. 原油価格の動向
メキシコは主要な原油輸出国であり、原油価格の変動が同国の経済および通貨に影響を与えます。2024年12月現在、原油価格の上昇はメキシコペソの上昇要因となっていますが、今後の価格動向によっては為替レートに変動が生じる可能性があります。
4. 国内経済指標
メキシコの経済指標も為替相場に影響を与えます。例えば、10月の鉱工業生産は前年比2.2%減、11月の消費者信頼感指数は47.7と前月から悪化しています。これらの指標は、メキシコ経済の減速を示唆しており、ペソの価値に下押し圧力をかける要因となっています。
これらの要因が現在のメキシコペソと日本円の為替相場に影響を与えています。
(11:25執筆)
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