(WTI原油)
11日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近7月限は、前日比2.32ドル安の1バレル=87.71ドルとなった。北海ブレント原油の期近8月限は同2.72ドル安の90.38ドル。RBOBガソリンの期近7月限は同0.85セント安の310.14セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は同9.95セント安の351.31セントで引けた。
前日のWTI原油は、米国によるイランへの攻撃中止をきっかけに、85.74ドルまで急反落した。
WTI原油7月限は、中東情勢の悪化を警戒する動きから、序盤に93.64ドルまで上昇した。米中央軍は10日に、8日にイランの攻撃で撃墜されたヘリコプターへの報復として、イランの複数の標的を攻撃したと発表。この日、トランプ米大統領も再攻撃を表明し、イランの主要原油積み出し拠点であるカーグ島などを掌握する意向をSNSで示した。これに対し、イラン軍中央司令部は、あらゆる船舶のホルムズ海峡通航を禁止し、通過を試みれば攻撃対象とする方針を表明。この一連の動きを受けて、中東情勢の緊迫化によるエネルギー供給不安が高まり、原油は買いが先行した。
しかし、その後はトランプ米大統領がイランへの攻撃中止をSNSで発表。さらに、戦闘終結に向けた交渉内容がイラン最高指導部に持ち込まれ、承認を得たと主張し、署名の日時と場所も近く公表するとした。これを受けて米国とイランの和平合意への期待が高まり、中東地域の供給不安が後退し、原油相場は売りが優勢の動きから85.74ドルまで急落した。
ただし、イラン精鋭軍事組織「革命防衛隊」に近いファルス通信は、戦闘終結に向けた覚書についてイランはいかなる文書も承認していないと報道しており、協議の進展は依然として不透明な状況にある。
6月11日のWTI原油は、86.80ドル台(10時12分現在)、北海ブレント原油は89.70ドル台で推移している。
WTI原油期近7月限 日足チャート

北海ブレント原油期近8月限 日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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