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金は10日EMA割れで調整局面、プラチナは底打ち示唆  ― タイムサイクルから見る目先の焦点

2026.01.05

― 今後のサイクルとテクニカルポイント ―

NY金

年明け2日のNY金先物相場は、米長期金利の上昇を背景に続落しました。中心限月である2月物の清算値(終値に相当)は、前営業日比11.50ドル(0.26%)安の1オンス=4,329.60ドルとなりました。

今年の米政策金利の引き下げを巡っては、昨年末に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(昨年12月9・10日開催分)において、「インフレが想定通り落ち着けば、さらなる利下げが適切となる可能性が高い」との見解が大半の参加者から示されました。市場では年内2回の利下げを想定する向きもあり、金相場は取引序盤にかけて買いが先行しました。

しかし、米長期金利の指標である10年債利回りが上昇に転じると、利息を生まない資産である金には売り圧力が強まり、取引後半はマイナス圏での推移となりました。

一方で、地政学的リスクの高まりを背景とした安全資産需要も根強く、相場の下落幅は限定的となっています。ロシアによるウクライナ侵攻は今年で5年目を迎え、和平合意に向けた協議は続いているものの、先行きには依然として不透明感が漂っています。ロシアとウクライナは1日、民間人やエネルギー施設を標的とした新年早々の攻撃を互いに非難しました。

また、イランでは深刻な経済低迷などに抗議するデモが拡大しており、ファルス通信は1日、デモ隊と治安部隊の衝突により西部ロレスタン州などで5人が死亡したと報じています。治安部隊は革命体制打倒を求める大規模デモに発展する事態を警戒し、鎮圧を急いでいる模様です。中東情勢ではこのほか、イスラエル政府が1日、パレスチナ自治区ガザで活動する国際NGO37団体について、新たに導入した登録制度において「安全性と透明性」を満たしていないとして、活動許可を取り消すと発表しました。

こうした中、市場参加者の間では、実質金利の低下や世界経済への根強い不安を背景に、年内に金価格が5,000ドルまで上昇するとの強気な見方も聞かれています。

<ドル建てゴールド:タイムサイクル分析>
ドル建てゴールドのタイムサイクル分析では、トップサイクルが本日で26本目、ボトムサイクルが20本目を形成しています。価格は10日EMA(4,360ドル付近)を下回って推移しており、12月26日にハーフトップサイクルを形成した可能性が高まりつつあります。目先は、25日EMA(4,313ドル付近)を維持し、再び10日EMAを回復できるかが焦点となり、回復が確認されれば上昇期待が再び高まる局面といえます。

NYプラチナ

2日のNYプラチナ先物4月限は、前日比109.5ドル高の2,153.70ドルで取引を終えました。年末にかけての急激な調整局面を経て、押し目買いが優勢となりました。

年末にかけて急伸した反動から、利益確定の売りも一部で見られましたが、基調としては上昇トレンドの継続が期待されています。米国の債務残高が拡大を続けていることを背景としたドル離れの動きに加え、米国の追加利下げ観測も引き続き支援材料として意識されています。パウエルFRB議長の任期が5月まで残る中、トランプ米大統領が年明けにも次期FRB議長を指名する可能性がある点も、市場の関心を集めています。

<ドル建てプラチナ:タイムサイクル分析>
ドル建てプラチナのタイムサイクル分析は、トップサイクルが本日で26本目を形成しています。ボトムサイクルについては、12月31日に付けた長い下ヒゲが底打ちを示唆する形となっており、ボトム形成の可能性が高まりつつあります。このため、当面は10日EMA(2,112ドル付近)を維持している間は、上値を試す展開が想定されます。

ただし、12月29日の高値からは大きく値を下げていることから、短期的には上昇の勢いが一服する可能性にも注意が必要といえるでしょう。

▼ドル建てゴールド 日足チャート

▼ドル建てプラチナ 日足チャート

チャートは、TradingView社のJPX金先物とドル建て金XAUUSD)、ドル建てプラチナXPTUSD)を使用しています。



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