― 今後のサイクルとテクニカルポイント ―
(NY金)
NY金の中心限月である12月限は、前営業日比100.3ドル安の1トロイオンス=4,094.2ドルとなりました。複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官による発言を受け、12月利下げ観測が後退したことが背景にあります。米長期金利が上昇したことで、金利を生まない金の投資妙味が低下し、売りが優勢となりました。
また、来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米カンザスシティー連銀のシュミッド総裁が追加利下げに慎重な姿勢を示したことも相場の重しとなっています。同総裁は、追加利下げは労働市場を支える効果よりも、高インフレを定着させるリスクの方が大きいとの認識を示しました。
さらに、「関税は価格上昇の一因となる可能性はあるが、インフレ懸念は関税だけに起因するものではない」、「2%インフレ目標へのコミットメントが疑問視される局面で利下げを行えば、インフレに長期的な影響を及ぼす可能性がある」と述べています。
トップサイクルは本日で21本目に到達し、平均サイクルが29本、前回が30本であることを踏まえると、あと8日程度の上昇波を形成する可能性があります。ただし、実線が10日EMAを下抜けており、上昇のスピードは鈍化しています。
今週は25日EMAを維持しつつ、10日EMAを再び上抜けできるかが重要な焦点となります。
(NYプラチナ)
NYプラチナは続落し、中心限月である1月限は45.9ドル安の1,568.00ドルとなりました。こちらも、シュミッド米カンザスシティ連銀総裁のタカ派的な発言が重しとなっています。同総裁は10月に続き、12月のFOMCでも政策金利の据え置きを支持する見通しを示しています。
プラチナのトップサイクルは本日で23本目となり、平均サイクル28本、前回ボトムサイクル26本を踏まえると、あと3〜5日程度の上昇波が残る可能性があります。
しかし、実線が10日EMAを下抜けているため、ボックス相場入りの可能性が高まりつつある点には注意が必要です。
直近では、ボリンジャーバンド−2σ付近がサポートとして意識され、10日EMAを回復できるかどうかが焦点となります。10日EMAを回復できればトップ形成に向けた動きが想定されますが、上昇の勢いは弱まっており、当面はボックス相場を継続する可能性が高まっています。
▼ドル建てゴールド 日足チャート

▼ドル建てプラチナ 日足チャート

チャートは、TradingView社のJPX金先物とドル建て金(XAUUSD)、ドル建てプラチナ(XPTUSD)を使用しています。
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テクニカルアナリスト 村石
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