(NY金)
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心となる12月限は、前営業日比19.4ドル安の1トロイオンス=3,996.5ドルで取引を終えました。米国の利下げ観測が後退するなか、金利を生まない金には週末を前に利益確定売りが広がった形です。
時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を背景に戻り売りが優勢となりました。その後、欧州時間に入ると一進一退のもみ合いとなりました。日中取引では、ドル高基調や米ダラス地区連銀ローガン総裁、カンザスシティー地区連銀シュミッド総裁による利下げ否定発言を受けて、売り圧力が強まりました。
タイムサイクル分析では、トップサイクルが本日で12本目、ボトムサイクルは34本目を迎えています。ドル建てゴールドは10月28日に3,887.93ドルの安値を付けた後、底堅い推移を続けています。今後、実線が10日EMAを明確に上抜ける展開となれば、ボトム完成から上昇局面入りへの期待が高まる局面とみられます。
(NYプラチナ)
プラチナ系貴金属(PGM)市場では、NYプラチナが反発しました。中心限月の1月限は前日比5.9ドル高、パラジウム12月限は4.6ドル安となりました。
時間外取引では、手じまい売り一巡後にドル安や金相場の堅調を背景に買いが優勢となりましたが、欧州時間に入ると上げ一服の動きに転じました。日中取引では、ドル安の一服や金の上昇一服を受けて上値が抑えられる展開となりました。
タイムサイクル分析では、トップサイクルが本日で14本目、ボトムサイクルが35本目を形成しています。ドル建てプラチナは10月22日に1,495.18ドルの安値を付けた後、底堅い推移を維持してきましたが、上値は重く、方向感に欠ける展開が続いています。現在、実線が10日EMAおよび25日EMAを下抜けていることから、再び下落リスクが高まりつつある点に留意が必要です。
▼ドル建てゴールド 日足チャート

▼ドル建てプラチナ 日足チャート

チャートは、TradingView社のJPX金先物とドル建て金(XAUUSD)、ドル建てプラチナ(XPTUSD)を使用しています。
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テクニカルアナリスト 村石
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