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【海外原油市況】31日のWTI原油は、地政学的リスクの高まりを背景に一時61.38ドルまで上昇

2025.11.01

【お知らせ】
11月3日~11月10日まで執筆者不在のため、『海外原油市況』は休載いたします。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

(WTI原油)
31日のWTI原油は、3営業日連続の上昇。WTI原油の期近12月限は前日比0.41ドル高の60.98ドル、北海ブレント原油の期近12月限は同0.07ドル高の65.07ドル、RBOBガソリンの期近11月限 、同1.03セント安の199.31セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同2.88セント安の243.12セント。

週末のWTI原油は、地政学的リスクの高まりを背景に一時61.38ドルまで上昇した。
WTI原油の12月限は、為替のドル高基調による割高感から序盤に59.99ドルまで下落した。しかし、その後は米軍によるベネズエラへの攻撃が報じられると、地政学的リスクの高まりによってWTI原油は61.38ドルまで急伸した。
米紙マイアミ・ヘラルド(電子版)はこの日、トランプ米政権がベネズエラの軍事施設への攻撃を決定し、近く空爆に踏み切る可能性があると報道した。今月24日に米国防総省は、空母「ジェラルド・フォード」を中南米に派遣すると明らかにしており、地政学的リスクが高まった。ベネズエラは世界有数の原油生産国となっていることから、需給の引き締まりが警戒された。
ただ、高値をつけてからのWTI原油は、トランプ米大統領がベネズエラへの攻撃を否定したことによって60.40ドル台まで上値を切り下げた。その後は、売り買い交錯する動きとなり、WTI原油は60.50~61ドルのレンジで揉み合う動きが続いた。

※11月2日にOPECプラスの有志8か国の会合が予定されている。今回の会合では、12月の生産方針に関する協議を行い、一段の生産拡大を決めるとみられている。

WTI原油期近12月限日足

北海ブレント原油期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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