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【海外原油市況】30日のWTI原油は、米中貿易摩擦の激化懸念の後退を背景に60.79ドルまで続伸

2025.10.31

(WTI原油)
30日のWTI原油は、小幅続伸。WTI原油の期近12月限は前日比0.09ドル高の60.57ドル、北海ブレント原油の期近12月限は同0.08ドル高の65.00ドル、RBOBガソリンの期近11月限 、同2.97セント高の200.34セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同3.57セント高の246.00セント。

昨日のWTI原油は、米中貿易摩擦の激化懸念の後退を背景に続伸した。
WTI原油の12月限は、序盤に為替のドル高基調による割高感から59.64ドルまで下落した。パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長は29日の記者会見で、12月の米FOMC(連邦公開市場委員会)での追加利下げについて「(委員内で)大きな違いがあった」と認めた。これを受け、12月の追加利下げ観測が後退すると、外国為替市場ではユーロを中心に対主要通貨でドル高の動きとなった。
しかし、59.64ドルまで下落してからのWTI原油は、米中の貿易摩擦の激化懸念の後退によってエネルギー需要の拡大が期待されると、60.79ドルまで上昇した。この日、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は韓国南部の釜山で会談した。この会談後に中国政府は、レアアース(希土類)輸出規制の導入を1年間延期すると発表した。一方、トランプ米大統領は中国への関税を10%引き下げる方針を示した。ベセント米財務長官はインタビューで、中国との貿易合意が「来週にも署名される」との見通しを示した。
ただ、高値をつけた後のWTI原油は、上げ一服の展開となり、引けにかけて60.30ドル前後の水準まで上値を切り下げている。

WTI原油期近12月限日足

北海ブレント原油期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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