FX(自動売買)・CFD・商品先物(金・原油)ならフジトミ証券

投資情報ナビ

米中協議の不透明感で金価格上昇 プラチナにも反転の兆し

2025.10.31

(NY金)

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の中心限月である12月限は、前営業日比15.2ドル高の1トロイオンス=4015.9ドルで取引を終えました。米中貿易協定の結果を巡る不確実性が残る中、安全資産としての金需要が改めて意識され、買いが強まる展開となりました。

時間外取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「12月の利下げは既定路線ではない」と発言したことを受け、いったん売りが優勢となりました。しかし、米中の通商合意をきっかけに買い戻しが主導し上昇に転じました。欧州市場に入ると上値を伸ばしたものの、ドル安が一服したことで上値は抑えられました。日中取引ではドル安再開を背景に買いが優勢となりました。

タイムサイクル分析では、10月20日の高値(4379.82ドル)をトップに下降波を形成しています。ボトムサイクルは本日で32本目を迎えており、平均ボトムサイクルが28本、前回が37本、直近トップサイクルが30本であることから、現在はボトム形成期に位置していると考えられます。

実線ベースでは、10月28日に3887.93ドルの安値を形成した後、昨日の相場で25日EMAを上抜けて陽線を形成しました。この動きにより、ボトム完成から上昇波へ転換する可能性が高まっています。目先は10日EMAを確定足で上抜けることができれば、上昇期待が一段と高まる局面となります。

(NYプラチナ)

プラチナ系貴金属(PGM)は続伸しました。前日比ではNYプラチナは13.5〜17.7ドル高となり、中心限月の1月限は13.5ドル高で引けました。時間外取引では金の軟調地合いにつれ安となりましたが、米中通商合意を受け押し目買いが入りました。欧州時間帯では買い戻しが優勢となった一方、ドル安一服により上値は抑えられました。日中取引では戻り売り圧力が強まったものの、ドル安や金の堅調推移を受けて地合いを引き締めました。

ドル建てプラチナは、10月16日に1729.52ドルの高値を付けた後、下降波に転じ、10月22日に1495.18ドルまで下落しました。その後は上昇に転じ、昨日の取引で10日EMAを上抜けています。この動きにより、10月22日の安値がボトムとなり、上昇波を形成する可能性が高まっていると考えられます。

 

▼ドル建てゴールド 日足チャート

▼ドル建てプラチナ 日足チャート


チャートは、TradingView社のJPX金先物とドル建て金XAUUSD)、ドル建てプラチナXPTUSD)を使用しています。


★フジトミ証券の投資助言サービスでは日々売買サインを配信しています。
投資助言サービス【投資助言プラス+】とは

投資助言サービス
テクニカルアナリスト 村石
X(旧ツイッター)でも情報を配信しています
https://twitter.com/muraishi_fjtm



シストレセレクト365
元阪神・矢野燿大氏CM」
  • プライム情報・記事一覧
  • 経済カレンダー
  • 相場表

▲ PAGE TOP