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FOMC後の金は下げ一服、プラチナは底値圏か ― タイムサイクル分析で探る反転タイミング

2025.10.30

(NY金)

NY金12月限は、前営業日比17.6ドル高の1トロイオンス=4,000.7ドルで取引を終えました。足もとで急速に売られていた反動から押し目買いが入りましたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米長期金利が上昇すると、金利を生まない金には売りが出て、時間外取引ではマイナス圏に沈みました。

時間外取引では、ドル安一服を受けて戻り売りが見られましたが、FOMCによる利下げ見通しが意識され、底堅い展開となりました。欧州時間に入ると上げ幅を拡大し、日中取引でも買い優勢で推移しました。ただし、序盤の買い一巡後は上昇一服となり、パウエルFRB議長が会見で「12月の利下げは確定した結論ではない」と発言したことで戻りを売られる展開となりました。

タイムサイクル分析では、10月20日の高値をトップとして下降波を形成している状況です。ボトムサイクルは本日で31本目となり、平均サイクル28本、前回37本、直近トップサイクル30本を考慮すると、ボトム形成の時間帯に差し掛かっていることが分かります。現状では明確な反転サインは点灯していませんが、オシレーター系指標には下落過熱感が見られるため、今後の反転サイン出現に注目すべき局面にあると考えられます。

 

(NYプラチナ)

プラチナ系貴金属(PGM)では、NYプラチナは続伸しました。前日比で12.0〜16.0ドル高となっています。NYプラチナ1月限は時間外取引でドル安一服により上値を抑えられましたが、FOMCの利下げ見通しを受けて押し目買いが入り、欧州時間にかけて上げ幅を拡大しました。日中取引ではドル安や金堅調を背景に買い優勢となりましたが、序盤の買い一巡後は上昇が一服しました。

タイムサイクル分析では、10月16日の高値をトップとして下降波を形成している状況です。ボトムサイクルは本日で32本目となり、平均サイクル34本、前回ボトム34本、直近トップ32本を踏まえると、ボトム形成期に入っているとみられます。直近安値は10月22日の1,495.18ドルであり、現行水準でこの安値を下抜けずに推移した場合、同日安値がボトムとなる可能性も考えられます。今後は25日EMA(指数平滑移動平均線)が節目として意識されるでしょう。

 

▼ドル建てゴールド 日足チャート

▼ドル建てプラチナ 日足チャート


チャートは、TradingView社のJPX金先物とドル建て金XAUUSD)、ドル建てプラチナXPTUSD)を使用しています。


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