(WTI原油)
27日のWTI原油は、続落。WTI原油の期近12月限は前週末比0.19ドル安の61.31ドル、北海ブレント原油の期近12月限は同0.32ドル安の65.62ドル、RBOBガソリンの期近11月限 、同0.23セント安の192.04セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同3.30セント安の243.61セント。
週明けのWTI原油は、利益確定の売りやOPECプラスの増産観測を背景に続落した。
WTI原油の12月限は、序盤に米国と中国の貿易摩擦の激化懸念の後退によるエネルギー需要の拡大ら連想され62.17ドルまで上昇した。26日に米中両政府は、2日間の閣僚級貿易協議を終え、30日の米中首脳会談に向けた「枠組みができた」と記者団に表明した。ベセント米財務長官はこの日のインタビューで、11月1日から発動するとしていた100%の対中関税について「回避される」と明らかにした。この米中貿易摩擦の激化懸念が後退したことで、景気の先行き見通しが上向きエネルギー需要の拡大が期待された。
しかし、高値をつけてからのWTI原油は、利益確定の売りとOPECプラスの増産観測によって60.67ドルまで下落した。ロイター通信によると、OPECプラスの有志8か国は11月2日に開催する会合で、12月の生産量を小幅に拡大する方向に動いていると報じた。
ただ、WTI原油の60.60ドル台までの下振れは一時的な動きとなり、その後は61ドル半ばを中心としたレンジで推移した。
WTI原油期近12月限日足

北海ブレント原油期近12月限日足

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