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【海外原油市況】23日のWTI原油は、ロシア産原油の供給混乱を背景に62.20ドルまで急伸

2025.10.24

(WTI原油)
23日のWTI原油は、急伸。WTI原油の期近12月限は前日比3.29ドル高の61.79ドル、北海ブレント原油の期近12月限は同3.40ドル高の65.99ドル、RBOBガソリンの期近11月限 、同6.19セント高の192.69セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同15.34セント高の240.30セント。

昨日のWTI原油は、ロシア産原油の供給混乱による需給の引き締まりを警戒した動きによって62.20ドルまで急伸した。
WTI原油の12月限は、前日からの強調地合いを維持して序盤から買いが先行した。22日にトランプ米政権は、ロシアに対し追加制裁を発表した。制裁内容は、ロシア石油最大手ロスネフチとルクオイルに対し、米国内にある資産の凍結と同国内外の金融機関との取引制限となり、30を超える関連会社も対象としている。更に、この日は欧州連合(EU)がロシアに第19弾となる追加制裁を科すことで合意した。今回の制裁では、ロスネフチとガスプロムネフチとの取引制限の厳格化やロシア産原油を運ぶ「影の船団」に117隻を追加指定し、入港禁止対象の総数を557隻とした。この欧米による対ロシアへの追加制裁によって、ロシア産原油の供給混乱による需給の引き締まりが警戒され、WTI原油は62.20ドルまで上昇した。
また、上昇局面では米中貿易摩擦の激化懸念への警戒感が和らいだことが、WTI原油の上値を押し上げた。レビット米大統領報道官はこの日の記者会見で、30日にトランプ大統領と中国の習近平国家主席が韓国で首脳会議を行うと発表した。これにより、景気悪化によるエネルギー需要の鈍化警戒が後退している。

WTI原油期近12月限日足

北海ブレント原油期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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