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JPX金、史上最高値から調整局面へ──中央銀行の買い支えと今後の展望

2025.07.28

JPX金標準先物は、前日比7円高の16,012円付近で推移しています。
実線は7月28日に史上最高値となる16,326円を記録した後、上値の重い展開が続いており、本日28日の取引では一時15,944円まで下落する場面もありました。その後は下げ止まり、25日EMA(赤線)を維持する動きを見せています。

オシレータ系指標で見ると、MACDはプラス圏ながら下向きで推移しており、ヒストグラムもプラス圏内で縮小傾向にあります。これは上昇の勢いが鈍化し、戻り売り圧力が意識されていることを示唆しています。

ストキャスティクスでは、%K(赤線)が20%を下回っており、下落一巡感が出やすい水準に達しています。

タイムサイクル分析では、7月23日にトップサイクル(21本)を形成し、本日でボトムサイクルが20本目となっていることから、ボトム圏入りのタイミングと重なりつつあります。

目先は、25日EMA(現在値:15,892円前後)を維持できるかが注目されます。なお、長期的な上昇トレンドに大きな変化はなく、今回の下落局面が調整で終われば、再び上昇への期待が高まる可能性があります。

チャートは、TradingView社のドル建て金XAUUSD)を使用しています。

現在、ドル建てゴールドは7月23日に記録した高値3438.57ドルを起点に下降波を形成しており、10日EMA(3358.57ドル付近)および25日EMA(3349.31ドル付近)を下抜け、現時点では3343.80ドル前後で推移しています。

タイムサイクル分析によれば、
7月23日にトップを確定したことで、現在は下降波の時間帯に入っていると考えられます。前回のボトム(6月30日:3250.83ドル)を起点とすると、本日でボトムサイクルは21本目に達しており、トップサイクル(28本)や平均的なボトムサイクル(26本)を踏まえると、今後5~7営業日程度は下落基調が継続する可能性があります。

テクニカル指標の観点からは、
MACDが依然としてプラス圏で推移していることから、長期的な上昇トレンドには変化がないと見られます。しかし、短期的には下値を模索する動きが優勢となっており、75日EMA(3280.00ドル付近)が下値の目安として意識される展開となりそうです。

中央銀行による金の購入が相場の下支え要因に

ここ最近の金相場では、中央銀行による積極的な買いが一因となっており、下値を支える構造要因として注目されています。

中央銀行は2022年から3年連続で年間1,000トン超の金を購入しており、2025年の第1四半期も244トンを外貨準備に組み入れるなど、その姿勢は継続しています。2010年以降で見ると、世界の中央銀行が保有する金は約8,900トン増加しており、これは米国が200年以上かけて積み上げた金準備総量を超える水準です。なお、第2四半期には一部で購入ペースの鈍化も見られます。

中央銀行の金購入は短期的な投資目的ではなく、長期的な視点で行われているため、そのタイミングを予測するのは困難です。金価格が急騰する中で、価格高騰の影響を回避しようとする姿勢は合理的ともいえます。したがって、購入ペースの一時的な鈍化が直ちに「買い控え」につながるわけではありません。

そのヒントとなるのが、ワールド・ゴールド・カウンシルが2025年2月から5月にかけて実施した「中央銀行アンケート調査」です。

この調査では、回答した73の中央銀行のうち95%が「今後12カ月以内に金保有を増加させる」と回答しており、前年(2024年)の81%、2023年の71%、2022年の61%と比較しても増加傾向が続いています。

金を保有する理由としては、「非常時におけるパフォーマンスの良さ」「ポートフォリオの分散効果」「資産保全やインフレヘッジ」が主に挙げられています。これは、地政学的リスクやマクロ経済の不透明感が続くなかで、金が安全資産として再評価されていることを示しています。

一方で、金を保有しない理由としては、「より高利回りの資産を好む」「保有コストが高い」「金に対する理解不足」などが挙げられています。

今後5年間の外貨準備の構成見通しについては、73%の中央銀行が「米ドルのシェアが減少する」と回答しており、金のシェアについては77%が「増加する」と予測しています。これは、2022年(47%)、2023年(63%)、2024年(71%)と一貫して上昇傾向を示しており、金の役割が拡大していることを示唆しています。

なお、中央銀行の金購入は主にOTC(店頭)市場で行われており、国内の金鉱山会社や他の中央銀行との相対取引も活発に行われています。保管場所については、「イングランド銀行」が最多で、次いで「自国内」「ニューヨーク連邦準備銀行」「国際決済銀行(BIS)」などが利用されています。

不確実性の時代、中央銀行の金戦略に注目

今回の調査結果からは、多くの中央銀行が今後の世界経済やパワーバランスに大きな構造変化が生じる可能性を見据えていることがうかがえます。こうした環境下において、金が外貨準備の中で安定資産として重視されていることは明らかであり、今後も金市場における中央銀行の存在感は高まっていくと考えられます。



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