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イールドスプレッドで6月19日の米国株市場を先取り!米長期金利低下で米株まちまちも割高感は若干和らぐ!

2025.06.19

イールドスプレッドは債券利回りと株式指数の益利回りを比較して、割安・割高を分析するツールである。当然に割高な方を売って、割安な方を買うという際に一つの目安になる。一般的には、リスクゼロの米国債利回りはリスクの高い株式市場の益利回りよりも低い。また、債券利回りと益利回りのスプレッドが縮小してくると、株を売って債券を買うという取引が強まる。一方、スプレッドが拡大すればその逆の取引が強まる。現在はスプレッドが過度に縮小する展開になっているが、米国の利上げ基調が継続していることから、債券買いも手控えられる展開になっている。『割高解消には』①株価の下落調整、②債券の利回り低下、または、③その両方の調整が必要となる。

18日の米国株主要三指数は、NYダウとS&P500種指数は小幅反落した一方で、NASDAQ総合指数は小幅に反発する展開となった。タカ派のパウエルFRB議長の発言受け売りが優勢となる展開になった。そして、米長期金利はFRB議長のタカ派発言を受け一転売りが優勢となり前日比で低下する展開となった。イールドスプレッドは、主要三指数全てで前日比で拡大する割安感が強まる展開となった。シティバンクのストラテジー指数のエコノミックサプライズ指数はマイナス圏で推移している。18日終了時でマイナス23.1(17日:マイナス20.8)とマイナス圏で拡大する展開となった。この指数のマイナス推移は、市場予想を下回る経済指標が増えていることを示している。そして、米景気はマイナス圏で推移していることから景気は鈍化していることを示している。

NY株式市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え様子見気配が強まり、寄り付き後はまちまちとなった。イランが接触してきたことをトランプ大統領が明らかにすると、中東問題で外交的解決への期待に買戻しが優勢となった。その後、連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで市場の予想通り政策金利据え置きを決定、金融当局者が依然年2回の利下げ予想を維持したため利下げ期待に伴う買いがさらに強まった。しかし、同時にパウエル議長が会見で今後数カ月のインフレを想定していると警告すると、金利上昇を嫌気しNYダウは売りに転じてまちまちで終了した。一方、米長期金利は、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表直後は買いが入ったものの、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見で利下げを急がない姿勢を示すと一転売り(利回りは上昇)が優勢となり値を消した。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

米国株のVIX指数は21.60から21.14へ低下した。20ポイント台を維持した。そして、VIX指数が20ポイントを上回ったことで、リスク回避の動きは強まっている。そして、債券利回りに対して、株式指数の益利回りは主要三指数全てで下回っていることで、株式市場の割高感が強まっている。基本的には債券利回りよりリスクの高い株式益利回りの方が高いのが正常な状態であるため、逆転するということは非常に株式市場の割高感が強いことを示す。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

米国主要三指数のNYダウとNASDAQ総合指数は、イールドスプレッドが益利回りより米10年債利回りの方が高いという異常なほどの割高感が強いままである。普通に考えればリスクの大きい株式の益利回りよりも、リスクが小さい債券利回りの方が低いというのが正常な市場である。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲2.659%

・直近イールドスプレッド縮小: 23/10/9‐+0.175%、23/10/19₋+0.335%

24/4/26‐+0.412%、24/5/10₋+0.376%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

20/2/28-▲4.541%、20/3/23-▲6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月17日+0.551%⇒6月18日:予想+0.541%(前日比で拡大:割安)

 

6月18日のNYダウが小幅続落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値▲2.659%から▲3.200%平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲4.767%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲4.643%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲5.082%下回った。20年3月23日の6.017%から▲6.558%下回った。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.367%

・直近イールドスプレッド縮小: 23/10/9‐▲0.274、23/10/19₋▲0.143%

24/4/11‐+0.051、24/4/25₋+0.056%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%

19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%、20/3/23-▲6.222%

・6月17日:+0.066%⇒6月18日:予想+0.059%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が小幅続落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.367%から▲2.426%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲3.928%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲4.061%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲4.238%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲4.558%下回った。20年3月23日の6.222%から▲6.281%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.267%

・直近イールドスプレッド縮小:23/10/9‐+1.395%、23/10/19₋+1.546%

24/4/11‐+1.215%、24/4/16₋+1.183%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・6月17日:+0.949%⇒6月18日予想+0.948%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは反発した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.269%から▲2.217%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲3.127%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲3.331%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲3.446%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲3.751%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲5.042%下回った。

★NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価指数が小幅反発したものの前日比でイールドスプレッドはわずかに拡大した。しかし、スプレッド幅は平均値を大幅に下回っており、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドでは、債券利回りを益利回りが下回まわる状態に転換した。益利回りが債券の利回りを下回ったことから、債券割安・株式割高の状態が強まった。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。



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