(NY金・NY白金)
9日のNY金は、3営業日ぶりに反発。NY金の期近6月限は前日比38.0ドル高の3344.0ドル、NY白金の期近7月限は同8.9ドル安の983.2ドル、NY銀の期近7月限は同29.7セント高の3291.4セント。
週末のNY金は、売り買い交錯する動きの中、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に反発した。NY金の6月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって3278.9ドルまで下落した。5月10日と11日に予定されている米国と中国の貿易協議を控え、貿易摩擦の緩和期待から為替はドル高・ユーロ安方向に進んだ。この日、トランプ米大統領は「対中関税は80%が正しそうだ」とSNSに投稿して、関税引き下げの可能性を言及した。このトランプ米大統領のSNSの投稿をきっかけに米中の貿易摩擦の緩和期待が膨らんだ。しかし、安値をつけてからのNY金は、安値拾いの買いと為替のドル安・ユーロ高基調の動きから反発する展開となり、米国取引時間帯に3352.7ドルまで上昇した。トランプ米大統領のSNSの投稿した後に行われたレビット米報道官は記者会見で、トランプ大統領が中国に対する関税を一方的に引き下げることはないと明言した。このレビット米報道官の発言によって、為替がドル安・ユーロ高基調の動きとなった。ただ、3352ドル台まで上昇は一時的な動きとなり、為替のドル安・ユーロ安基調が一服したことでNY金は引けにかけて3329ドル台まで上げ幅を縮小した。
NY白金も為替のドル安・ユーロ高基調を背景に反発した。NY白金の7月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きから976.8ドルまで下落した。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高基調に転換すると、NY白金は1003.5ドルまで反発した。
NY金6月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
9日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近6月限は前日比1.11ドル高の61.02ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同1.07ドル高の63.91 ドル、RBOBガソリンの期近6月限は、同2.30セント高の210.84セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は、同2.64セント高の206.64セント。
週末のWTI原油は、米国と中国の貿易摩擦の緩和期待から続伸した。WTI原油の6月限は、序盤から買いが先行して欧州取引時間帯に61.45ドルまで上昇した。5月10日と11日に予定されている米国と中国の貿易協議を控え、貿易摩擦の緩和期待による景気先行き懸念が後退して、エネルギー需要の拡大が連想された。高値をつけてからのWTI原油は、上げ一服の展開から60.20ドル台まで上値を切り下げたが、引けにかけては61.00ドル前後の水準まで買い直された。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比2.25セント高の449.75セント。
週末のシカゴコーンは、持ち高調整の動きによって反発した。シカゴコーンの7月限は、序盤から買いが先行して、米国取引時間帯に455.00セントまで上昇した。5月10日と11日に予定されている米国と中国の貿易協議と12日に公表される米農務省による需給報告を控え、持ち高調整の動きから売りポジションの買い戻しの動きが膨らんだ。今週に入り米国産トウモロコシの順調な作付けを背景に、シカゴコーンは軟調地合いとなった。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは売り買いが交錯して、引けにかけて450.00セント前後の水準まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近7月限日足
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