（ＮＹ金・ＮＹ白金）
８日のＮＹ金は、大幅続落。ＮＹ金の期近６月限は前日比８５．９ドル安の３３０６．０ドル、ＮＹ白金の期近７月限は同８．９ドル安の９８３．２ドル、ＮＹ銀の期近７月限は同１７．４セント安の３２６１．７セント。
昨日のＮＹ金は、安全資産としての買いが後退して大幅続落した。ＮＹ金の６月限は、序盤に３４２２．０ドルまで上昇した。しかし、ＮＹ金の上昇は一時的な動きとなり、その後は米国の貿易摩擦の緩和期待によって安全資産としての買いが後退するとＮＹ金は下落基調となり、米国取引時間帯に３２９３．３ドルまで崩れた。この日、トランプ米大統領は英国との貿易協定に署名した。米国は、英国への１０％の相互関税は維持したが、英国製自動車への関税を大幅に引き下げ、鉄鋼やアルミニウムの関税は撤廃された。一方、英国は牛肉など農産物や産業用機械などの市場を開放するとした。また、米国は、１０日～１１日にスイスで中国との貿易に関する協議を開催することから、米国と貿易相手国との貿易摩擦の緩和期待が膨らんだ。ただ、引けにかけてのＮＹ金は、下げ一服の動きから３３１０ドル前後の水準まで戻した。
ＮＹ白金は、ＮＹ金の軟調地合いと為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。ＮＹ白金の７月限は、序盤に９９０．０ドルまで上昇した。しかし、その後はＮＹ金の値崩れと為替のドル高・ユーロ安基調によって、欧州取引時間帯に９７５．２ドルまで続落した。ただ、安値をつけてからのＮＹ白金は、売り買いが交錯する動きとなり、９８９ドルまで買い直された後、９８０.０ドル前後の水準まで下落した。
ＮＹ金６月限日足
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ＮＹ白金７月限日足
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（ＷＴＩ原油）
８日のＷＴＩ原油は、急反発。ＷＴＩ原油の期近６月限は前日比１．８４ドル高の５９．９１ドル、北海ブレント原油の期近７月限は同１．７２ドル高の６２．８４ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近６月限は、同５．７６セント高の２０８．５４セント、ＮＹヒーティングオイルの期近６月限は、同６．３４セント高の２０４．００セント。
昨日のＷＴＩ原油は、米国と英国の貿易協定に合意をきっかけに急反発した。ＷＴＩ原油の６月限は、序盤に５７．７４ドルまで下落したが、その後は戻り基調となった。そして、米英の貿易協定に合意をきっかけに米国と貿易相手国との貿易摩擦の緩和期待が膨らむと、ＷＴＩ原油は買い進まれる展開となり、取引終了間際に６０．２９ドルまで急反発した。米国は、１０日～１１日にスイスで中国との貿易に関する協議を開催するとされ、市場では米中の貿易摩擦の緩和も期待されている。
ＷＴＩ原油期近６月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
８日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月７月限は、前日比１．７５セント安の４４７．５０セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの生産拡大見通しを背景に続落した。シカゴコーンの７月限は、序盤に４４８セント前後で推移していたが、その後は好調な米国産トウモロコシの輸出需要によって４５２．００セントまで反発した。この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出検証高は、１６６万２５００トンとなり市場予想レンジの７０万～１４０万トンを上回った。しかし、シカゴコーンの上昇は一時的な動きとなり、引き続き米コーンベルトの作付けに適した天候による作付け進捗率の上昇期待が圧迫要因となり、シカゴコーンは４４２．２５セントまで直近の安値を更新した。下落局面では、１２日に発表される米需給報告での米国産トウモロコシの生産高の大幅増加や期末在庫の上昇見通しも売り材料となった。ただ、引けにかけては、連日の下落に対する持ち高調整によって、シカゴコーンは４４８セント前後の水準まで戻した。
シカゴコーン期近７月限日足
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