(NY金・NY白金)
7日のNY金は、急反落。NY金の期近6月限は前日比30.9ドル安の3391.9ドル、NY白金の期近7月限は同8.9ドル安の983.2ドル、NY銀の期近7月限は同59.0セント安の3279.1セント。
昨日のNY金は、利益確定の売りによって急反落した。NY金の6月限は、米国と中国の貿易摩擦の緩和期待をきっかけに利益確定の売りが台頭して、序盤に3367.0ドルまで急落した。この日トランプ米政権は、5月10日~11日にスイスで中国との貿易に関する協議を開催すると発表した。両国は、4月の相互関税発動以降、関税の課し合いとなっていた。今回の米中協議で貿易摩擦の緩和が期待され、安全資産として買い進まれていた金は利益確定の売りが台頭した。しかし、安値をつけてからのNY金は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって下げ一服の展開となり、その後は3400ドル前後の水準まで戻した。ただ、引けにかけては、パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後に為替がドル高・ユーロ安基調に進み、NY金は3371ドル台まで売り直された。
NY白金は為替のドル高・ユーロ安基調を背景に反落した。NY白金の7月限は、NY金の値崩れに反応して982ドル台まで下落した後、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって994.5ドルまで上昇した。しかし、その後は為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、NY白金は引けにかけて977.1ドルまで崩れた。
NY金6月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
7日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近6月限は前日比1.02ドル安の58.07ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同1.03ドル安の61.12ドル、RBOBガソリンの期近6月限は、同3.67セント安の202.78セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は、同3.22セント安の197.66セント。
昨日のWTI原油は、利益確定の売りが台頭して反落した。WTI原油の6月は、米中の貿易摩擦の緩和期待によって序盤に60.26ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、米中の貿易摩擦の早期改善に対する懐疑的な見方から利益確定の売りが台頭すると、WTI原油は下落基調に転換した。その後、為替のドル高基調による割高か感と米国のガソリン需要への懸念が圧迫要因となり、WTI原油は取引終盤に57.81ドルまで崩れた。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫は前週比200万バレル減となり、市場予想の80万バレル減を上回る在庫の取り崩しとなった。ただ、ガソリン在庫が同20万バレル増となり、市場予想の160万バレル減に反する在庫の積み増しとなった。このガソリン在庫の増加による需要の鈍化から、夏場のドライブシーズでの需要の伸び悩み懸念が連想され、この日のWTI原油の圧迫要因となった。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比6.25セント安の449.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの作付けと為替のドル高基調を背景に反落した。シカゴコーンの7月限は、米中の貿易摩擦の緩和期待によって序盤から買いが先行して463.50セントまで上昇した。しかし、その後は米コーンベルトの作付けに適した天候と為替のドル高基調が圧迫要因となり、シカゴコーンは448.50セントまで下落して直近の安値を更新した。米コーンベルトでは、向こう10日間は作付けに適した天候になると見られ、作付け進捗率の向上が期待されている。
シカゴコーン期近7月限日足
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