(貴金属市場)
7日の金標準は、急騰。金標準の4月限は前週末比382円高の1万5670円。
夜間立会の金標準4月限は、為替の円高基調に中、NY金の強調地合いに反応してほぼ一本調子に上げると1万5800円まで急騰した。昨日のNY金の6月限は、リスク回避の買いによって続騰した。NY金の6月限は、7日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)の声明やパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)の記者会見を控え、リスク回避の動きによって買いが膨らみ3444.5ドルまで続騰した。
日中立会は、NY金が朝方から急落して、金標準は1万5561円まで崩れた。しかし、その後はNY金の下げ一服と為替の円安方向の戻りによって1万5711円まで買い直された。ただ、日中立会の引けにかけては、1万5670円台まで上値を切り下げた。
日中のNY金は、週明けからの急騰に対す持ち高調整の動きによって一時3368.1ドルまで下落している。朝方、米国と中国の貿易問題に関する協議を10日と11日に実施すると発表された。この米中の協議の実施によって、貿易摩擦の緩和が期待され、金のリスク買いが後退した。ただ、今晩は米FOMCの声明とパウエル米FRB議長の記者会見が予定されていることから、今夜のNY金はこの内容次第となっている。金標準は、日中のNY金の値崩れによって上げ幅を大きく縮小する動きとなっている。夜間立会もNY金の乱高下が警戒されることから、金標準の値動きの荒い展開に注意したい。
金標準の日足チャート
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