1日のNY金は、暴落。NY金の期近6月限は前日比96.9ドル安の3222.2ドル、NY白金の期近7月限は同2.3ドル安の967.1ドル、NY銀の期近7月限は同35.9セント安の3246.9セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調や米国と中国の貿易摩擦の緩和期待を背景に暴落した。NY金の6月限は、前日からの為替のドル高・ユーロ安基調によって序盤から売りが先行した。その後、米中の貿易摩擦の緩和が期待されると、NY金は手仕舞いの売りが膨らみ3209.4ドルまで暴落した。この日、中国メディアはトランプ米大統領が中国側に、関税交渉を求め接触してきたと報じた。この報道を受けて、米中による貿易摩擦の緩和期待が台頭した。しかし、安値をつけてからのNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調の一服と安値拾いの買いによって、引けにかけて3240ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金は3営業日連続で下落した。NY白金の7月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって序盤から売りが先行して959.7ドルまで続落した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調の一服や米中の貿易摩擦の緩和観測をきっかけに975.3ドルまで反発した。また、上昇局面ではこの日発表された米国の4月のISM製造業購買担当者景況指数(PMI)が48.7と、景気の拡大・縮小の分岐点となる50を下回ったものの、市場予想の48.0を上回ったことが好感された。
NY金6月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
1日のWTI原油は、4営業日ぶりに反発。WTI原油の期近6月限は前日比1.03ドル高の59.24ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同1.07ドル高の62.13ドル、RBOBガソリンの期近6月限は、同3.15セント高の204.92セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は、同1.02セント高の201.20セント。
昨日のWTI原油は、安値拾いの買いによって反発した。WTI原油の6月限は、サウジアラビアの増産観測と為替のドル高基調によって序盤から売りが先行すると、欧州取引時間帯に56.39ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、安値拾いの買いとNY株価の上昇をきっかけに反転すると、米国取引時間帯に59.50ドルまで上昇した。NY株価は、マイクロソフトやメタ(旧フェイスブック)など巨大IT企業の好決算や市場予想を上回った4月のISM製造業PMIが上昇要因となった。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
1日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比3.25セント安の472.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米国コーンベルトの天候リスクの後退観測が圧迫要因となって反落した。シカゴコーンの7月限は、好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に480.00セントまで上昇した。米農務省は、先週からメキシコやスペインなどへの米国産トウモロコシの輸出が確認されている。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、米コーンベルトの天候リスクの後退による作付け進捗の向上観測が圧迫要因となり470.00セントまで反落した。今週、米コーンベルトの一部地域では、降雨による作付けが遅れているが、来週は晴天と乾燥した予報となっている。また、今週発表された米国産トウモロコシの作付け進捗率は、24%となり5年平均の22%を上回っている。
シカゴコーン期近7月限日足
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