３０日のＮＹ金は、続落。ＮＹ金の期近６月限は前日比１４．５ドル安の３３１９．１ドル、ＮＹ白金の期近７月限は同１６．１ドル安の９６９．４ドル、ＮＹ銀の期近７月限は同７４．９セント安の３２８２．８セント。
昨日のＮＹ金は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり続落した。ＮＹ金の６月限は、前日からの軟調地合いを維持して序盤から売りが先行した。その後、為替のドル高・ユーロ安基調を背景にＮＹ金は売り圧力が強まると、米国取引時間帯に３２７５．６ドルまで続落した。しかし、安値をつけてからのＮＹ金は、弱気な結果となった米経済指標きっかけに、米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）による利下げ観測が台頭して３３３０ドル台まで反発した。この日発表された４月のＡＤＰ全米雇用報告で、非農業部門の民間就業者数が前月比６万２０００人増と市場予想の１１万５０００人増を下回った。また、１～３月期の実質ＧＤＰ（国内総生産）速報値は、前年比０．３％減と前回の２．４％増から大きく落ち込み、３年ぶりのマイナス成長となった。ただ、引けにかけては、引き続き為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり、ＮＹ金は３３００ドル前後の水準まで売り直された。
ＮＹ白金も為替のドル高・ユーロ安基調によって続落した。ＮＹ白金の７月限は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に序盤から売りが先行すると、９６４．１ドルまで崩れた。下落局面では、弱気な米経済指標もＮＹ白金の圧迫要因となった。しかし、その後のＮＹ白金は下げ一服の動きとなり、引けにかけては９７０ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
ＮＹ金６月限日足
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ＮＹ白金７月限日足
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（ＷＴＩ原油）
３０日のＷＴＩ原油は、大幅続落。ＷＴＩ原油の期近６月限は前日比２．２１ドル安の５８．２１ドル、北海ブレント原油の期近７月限は同２．２２ドル安の６１．０６ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近５月限は、同３．４２セント安の２０３．７０セント、ＮＹヒーティングオイルの期近５月限は、同８．３７セント安の２０３．６７セント。
昨日のＷＴＩ原油は、サウジアラビアの増産観測を背景に大幅続落した。ＷＴＩ原油の６月限は、週明けからの軟調地合いを維持して序盤から売りが先行した。その後、サウジの増産観測による供給過剰を警戒した動きによって、ＷＴＩ原油は５７．９１ドルまで急落した。ロイター通信によると、サウジの高官らが関係者に対し一段の減産による相場の下支えを望まないとした上で、原油安の長期化に対応できると発言したと報じている。これを受けて、サウジの増産観測が台頭した。しかし、安値をつけてからのＷＴＩ原油は、下げ一服の展開となり、引けにかけて５８．２０ドル前後の水準まで戻した。
ＷＴＩ原油期近６月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
３０日のシカゴコーンは、３営業日ぶりの反発。シカゴコーンの中心限月７月限は、前日比５．２５セント高の４７５．５０セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出需要によって反発した。シカゴコーンの７月限は、前日からの下落基調を維持して序盤に４６８．５０セントまで下値を切り下げた。しかし、その後は米国産トウモロコシの輸出需要を背景に、シカゴコーンは４７８．５０セントまで急反発した。この日、米農務省は仕向け地不明で１２万トンの売却を確認した。また、欧州系トレーダーらによると、韓国飼料協会（ＫＦＡ）が米国産とみられるトウモロコシ約６５００トンを飼料として購入したとしている。前日は、スペインに米国産トウモロコシ１２万トンの売却があった。この好調な米国産トウモロコシの輸出需要が、この日のシカゴコーンの買い材料となった。ただ、高値をつけてからのシカゴコーンは上げ一服の展開から、引けにかけて４７５セント前後の水準まで上値を切り下げた。
シカゴコーン期近７月限日足
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