(NY貴金属)
23日のNY金は、暴落。NY金の期近6月限は前日比比125.3ドル安の3294.1ドル、NY白金の期近7月限は同17.4ドル高の979.6ドル、NY銀の期近5月限は同64.2セント高の3354.7セント。
昨日のNY金は、引き続き利益確定の売りによって暴落した。NY金の6月限は、序盤から売りが先行すると、米国取引時間帯に3270.8ドルまで下値を切り下げた。前日のベセント米財務長官による米国と中国の貿易戦争の緩和観測を背景に景気の減速懸念が後退したことで、この日のNY金は、利益確定の売りが一段と強まった。また、トランプ米大統領が改めて米FRB(連邦準備理事会)に「利下げを行う絶好の時だ」と金融緩和を迫る発言をしたが、パウエル米FRB議長の解任は否定した。この一連の動きによって、外国為替市場ではドルを買い直される動きとなったことも、NY金の圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからのNY金は、最高値を更新してから2日で240ドル近く暴落したことで、安値拾いの買いが台頭して、引けにかけて3300ドル台まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は景気の減速懸念の後退によって4営業日ぶりに反発した。NY白金の7月限は、序盤に951.4ドルまで下落した。しかし、その後は米・中の貿易戦争の緩和観測を背景に景気の減速懸念が後退したことで、白金の工業用需要の回復が連想されると、NY白金は米国取引時間帯に983.1ドルまで急反発した。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油)
23日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近6月限は前日比1.40ドル安の62.27ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同1.32ドル安の66.12ドル、RBOBガソリンの期近5月限は、同1.57セント安の208.39セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は、同2.17セント安の212.69セント。
昨日のWTI原油は、再び需給の緩み観測が台頭したことで急反落した。WTI原油の6月限は、前日からの上昇基調を維持すると64.87ドルまで上昇した。しかし、その後は産油国の供給拡大観測による需給の緩みが再燃したことで、WTI原油は61.53ドルまで急反落した。ロイター通信によると、OPECプラスの複数のメンバーが6月からの生産方針に対し増産の拡大を提案する見通しと報じた。これは一部の加盟国が産油量を超過していたことが背景となっている。先日、生産枠を超過していたイラクやカザフスタンなどから生産枠を超過した分を相殺するための追加の減産計画をOPECは受け取ったが、カザフスタンのエネルギー相はロイター通信の取材で、OPECプラスの生産方針よりも国益を最優先とする意向を表明している。ただ、安値をつけてからのWTI原油は下げ一服の動きとなり、引けにかけては62.20ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比4.00セント安の479.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の天候リスクの後退によって続落した。シカゴコーンの7月限は、序盤から売りが先行して、米国取引時間帯に477.25セントまで下値を切り下げた。米コーンベルトでは、今後16~30日間で好天が予想されいる。この米コーンベルトの天候リスクの後退よって、米国産トウモロコシの作付けペースの加速が見込まれていることで、進捗率の上昇がシカゴコーンの圧迫要因となった。
シカゴコーン期近7月限日足
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