(NY貴金属)
14日のNY金は、5営業日ぶりの反落。NY金の期近6月限は前週末比18.3ドル安の3226.3ドル、NY白金の期近4月限は同11.3ドル高の944.6ドル、NY銀の期近5月限は同25.7セント高の3216.7セント。
週明けのNY金は、利益確定の売りが膨らみ反落した。NY金の6月限は、序盤に安全資産の買いによって3261.6ドルまで上昇した。しかし、その後は先週末に3263.0ドルまで最高値を更新したことから、週明けは持ち高調整や利益確定の売りが台頭して、NY金は下落基調になると米国取引時間帯に3208.7ドルまで崩れた。ただ、NY金の3208ドル台まで下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては安全資産の買いが根強いことから3230ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は5営業日連続で上昇した。NY白金の7月限は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に、序盤は買いが先行して964.0ドルまで続伸した。しかし、その後は為替がドル高・ユーロ安方向に進むと、NY白金は948ドル台まで上値を切り下げた。ただ、NY白金の下振れは一時的な動きとなり、再び963ドル台まで買い直されるなど、先週からの上昇基調を維持した。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油)
14日のWTI原油は、小幅続伸。WTI原油の期近5月限は前週末比0.03ドル高の61.53ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同0.12ドル高の64.88ドル、RBOBガソリンの期近5月限は、同2.31セント高の202.22セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は、同2.64セント高の209.17セント。
週明けのWTI原油は、売り買い交錯する動きの中、小幅続伸した。WTI原油の5月限は、序盤に為替のドル安基調や中国の原油輸入量の回復が支援材料となり、欧州取引時間帯に62.68ドルまで続伸した。この日発表された中国の3月原油輸入量は、直近2カ月から大幅に回復し、前年比で5%近く増加した。しかし、62.60ドル台まで上昇は一時的な動きとなり、その後は弱気な内容となったOPCEの月報を背景に、WTI原油は60.59ドルまで崩れた。この日発表されたOPEC月報は、2025年の世界の石油需要見通しを前年比で日量130万バレル増となり、前月の同145万バレル増から下方修正された。OPECの石油需要見通し予想を引き下げたのは2024年12月以来の4カ月ぶりとなった。また、2026年までの世界経済の成長予測を引き下げ、世界的な貿易摩擦の激化懸念から「世界経済の成長見通しには、より高い不確実性がもたらされた」との見解を示した。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、下げ一服の展開から、引けにかけて61.50ドル前後の水準まで買い直された。
WTI原油期近5月限日足
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(CBOTコーン)
14日のシカゴコーンは、7営業日ぶりに反落。シカゴコーンの中心限月5月限は、前週末比5.25セント安の485.00セント。
週明けのシカゴコーンは、利益確定の売りによって反落した。シカゴコーンの5月限は、先週からの上昇基調を維持すると、序盤から買いが先行した。その後、強気な結果となった米国産トウモロコシの輸出検証高が発表されると、シカゴコーンは490.25セントまで上昇した。この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出検証高は、182万9000トンとなり予想レンジの100万~160万トンの上限を上回った。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、先週から6営業日連続の上昇に対する利益確定の売りが台頭して、引けにかけて484.25セントまで反落した。
シカゴコーン期近5月限日足
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