(NY貴金属)
11日のNY金は、続騰。NY金の期近6月限は前日比67.1ドル高の3244.6ドル、NY白金の期近4月限は同11.3ドル高の944.6ドル、NY銀の期近5月限は同115.1セント高の3191.0セント。
週末のNY金は、引き続き安全資産の買いが集まり史上最高値を更新した。NY金の6月限は、米国と中国の貿易戦争の激化を背景に序盤から買いが先行した。この日、中国政府は米国からの輸入品に対し報復関税の税率を125%に引き上げると発表した。トランプ米政権は、10日に中国からの輸入品に145%まで追加関税を課すと明らかにしている。この米・中の貿易戦争の激化による景気の後退観測から、この日も安全資産の金に買いが集まった。その後、為替のドル安・ユーロ高基調がNY金の支援材料になると、NY金は強調地合いを強め、米国取引時間帯に3263.0ドルまで最高値を更新した。
NY白金は、NY金の強調地合いと為替のドル安・ユーロ高基調を背景に続伸した。NY白金の7月限は、925.5ドルまで下落した。しかし、その後はNY金の強調地合いと為替のドル安・ユーロ高基調がNY白金の支援材料になると、米国取引時間帯に951.5ドルまで続伸した。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油)
11日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近5月限は前日比1.43ドル高の61.50ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同1.43ドル高の64.76ドル、RBOBガソリンの期近5月限は、同3.78セント高の199.91セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は、同1.89セント高の206.53セント。
週末のWTI原油は、為替のドル安基調による割安感と持ち高調整の動きによって反発した。WTI原油の6月限は、序盤に59.43ドルまで下落した。この日も米・中の貿易戦争の激化によるエネルギー需要の低下が警戒された。しかし、その後は週末要因による持ち高調整と為替のドル安による割安感から、WTI原油は買われる展開になると、米国取引時間帯に61.87ドルまで反発した。
WTI原油期近5月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンは、6営業日連続の上昇。シカゴコーンの中心限月5月限は、前日比7.25セント高の490.25セント。
週末のシカゴコーンは、為替のドル安基調を背景に続伸した。シカゴコーンの5月限は、前日からの上昇基調を維持して序盤から買いが先行した。前日の米国の需給報告で、2024~25年度の米国産トウモロコシの期末在庫見通しが下方修正されたことが、この日もシカゴコーンの上昇要因となった。その後、為替のドル安基調がシカゴコーンの支援材料になると、米国取引時間帯に490.75セントまで続伸した。
シカゴコーン期近5月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi