(貴金属市場)
10日の金標準は、急騰。金標準の中心限月2月限は前日比608円高の1万4821円。
夜間立会の金標準2月限は、NY金の急伸と為替の円安基調を背景に1万4800円まで急騰した。NY金の6月限は、トランプ米政権の相互関税を巡る貿易摩擦の激化懸念から世界的な景気減速が警戒され、安全資産の金に買いが集まり3118.5ドルまで急伸した。
日中立会は、NY金が続伸して3149ドル台まで上昇すると、金標準は1万4843円まで上げ幅を拡大した。しかし、その後はNY金の上げ一服と為替の円高方向の動きによって、金標準は1万4752円まで上値を切り下げた。ただ、金標準の1万4752円まで下振れは一時的な動きとなり、日中立会の引けにかけては、1万4820円前後の水準まで買い直された。
日中のNY金は、引き続き安全資産の買いによって3149.4ドルまで大幅続伸している。トランプ米大統領は、本日一部の国や地域に対し相互関税を90日間停止したが、報復措置を強めている中国には125%まで関税を引き上げるとして、米・中の貿易戦争の激化懸念が警戒されている。金標準は、NY金の強調地合いによって1万4843円まで急騰している。ただ、現在の米ドル/円相場は円高方向に進んでいることから、夜間立会の金標準は為替の円高要因による下振れに注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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