(NY貴金属)
9日のNY金は、急騰。NY金の期近6月限は前日比89.2ドル高の3079.4ドル、NY白金の期近4月限は同8.6ドル高の919.9ドル、NY銀の期近5月限は同7.2.9セント高の3041.5セント。
昨日のNY金は、安全資産としての買いが集まり急騰した。NY金の6月限は、序盤から買いが先行すると3000ドル台を回復して、その後は買い基調が強まると清算値決定後に3118.5ドルまで上昇した。トランプ米政権の相互関税を巡り、中国政府は米国からの全輸入品に課す追加関税の税率を84%に引き上げると発表した。また、EU(欧州連合)欧州委員会は報復関税を発動することを決定して、15日に第1弾の措置を発動するとした。この貿易摩擦の激化懸念から、世界的な景気減速が警戒され、この日は安全資産の金が買い進まれた。しかし、高値をつけてからのNY金は、トランプ米大統領が一部の国や地域に対し相互関税の90日間の停止を発表したことで、引けにかけて3090ドル台まで上値を切り下げた。ただ、中国に対しては関税を125%まで引き上げるとしている。
NY白金は、NY金の急騰に反応して大幅続伸した。NY白金の7月限は、序盤に900.1ドルまで下落した。しかし、その後はNY金の急騰に引っ張られると、NY白金は出直りの動きとなり、清算値後に935.5ドルまで大幅続伸した。
NY金6月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
9日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近5月限は前日比2.77ドル高の62.35ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同2.66ドル高の65.48ドル、RBOBガソリンの期近5月限は、同4.70セント高の203.84セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は、同5.66セント高の211.36セント。
昨日のWTI原油は、トランプ米大統領が一部の国や地域に対し相互関税を90日間停止したことで急反発した。WTI原油の5月限は、米国と中国の貿易戦争の激化懸念から、世界的な景気減速よるエネルギー需要の後退が連想され55.12ドルまで直近の安値を更新した。中国政府は、米国からの輸入品に対し追加関税の税率を84%に引き上げると発表した。これに対しトランプ米政権は、中国への関税を125%まで引き上げるとしている。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、トランプ米大統領が相互関税を一部の国や地域に対し90日間停止するこを発表したことで、過度のエネルギー需要の後退観測が和らぐと、引けにかけて62.93ドルまで急反発した。
WTI原油期近5月限日足
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(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは、4営業日連続の上昇。シカゴコーンの中心限月5月限は、前日比5.00セント高の474.00セント。
昨日のシカゴコーンは、トランプ米大統領が一部の国や地域に対し相互関税を90日間停止したことで続伸した。シカゴコーンの5月限は、中国やEUによる相互関税の報復措置から、米国産穀物の輸出需要の低下が警戒され465.75セントまで下落した。しかし、シカゴコーンの下振れは一時的な動きとなり、その後はトランプ米大統領が一部の国や地域に対し相互関税を90日間停止したことをきっかけに、シカゴコーンは出直りの動きから475.50セントまで続伸した。
シカゴコーン期近5月限日足
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