（ＮＹ貴金属）
３日のＮＹ金は、急反落。ＮＹ金の期近６月限は前日比４４．５ドル安の３１２１．７ドル、ＮＹ白金の期近４月限は同３８．６ドル安の９５６．６ドル、ＮＹ銀の期近５月限は同２６８．０セント安の３１９７.セント。
昨日のＮＹ金は、利益確定や換金目的の売りによって急反落した。ＮＹ金の６月限は、序盤に３１９１．３ドルまで上昇した。トランプ米大統領による相互関税の詳細が発表されると、前日にＮＹ金は３０２１．６ドルまで最高値を更新したが、その後は高値圏で揉み合う展開となっていた。しかし、３１９１ドル台まで上昇してからのＮＹ金は、利益確定や換金目的の売りが膨らむと、米国取引時間帯に３０７３．５ドルまで急反落した。トランプ米政権の相互関税の導入によって貿易摩擦の激化が警戒され、世界的な株価の下落に対する損失を補う資金確保のため、金の換金が台頭した。ただ、ＮＹ金の３０７０ドル台まで下振れは一時的な動きとなり、安値圏では安全資産として買い拾われる展開となり、３１５９ドル台まで切り返す動きも見せた。
ＮＹ白金は、需要の後退懸念によって急落した。ＮＹ白金の７月限は、序盤に１００７．１ドルまで上昇したが、その後は下落基調になると９５０．３ドルまで急落した。トランプ米政権の相互関税の導入によって貿易摩擦の激化が警戒され、世界的な景気減速による白金の工業用需要の後退が警戒された。
ＮＹ金６月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金７月限日足
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（ＷＴＩ原油）
３日のＷＴＩ原油は、急落。ＷＴＩ原油の期近５月限は前日比４．７６ドル安の６６．９５ドル、北海ブレント原油の期近５月限は同４．８１ドル安の７０．１４ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近５月限は、同１６．６７セント安の２１６．４３セント、ＮＹヒーティングオイルの期近５月限は、同１３．３１セント安の２１８．８９セント。
昨日のＷＴＩ原油は、ＯＰＥＣプラスの増産合意によって急落した。ＷＴＩ原油の５月限は、序盤から売りが先行した。トランプ米政権の相互関税の導入によって貿易摩擦の激化が警戒され、世界的な景気減速によるエネルギー需要の鈍化が警戒された。その後、ＯＰＥＣプラスの増産合意の報道を受けて、ＷＴＩ原油は６５．９８ドルまで崩れた。この日、ＯＰＥＣプラスはオンラインで会合を開き、４月から行っている自主減産分の段階的な縮小について、５月は自主減産の縮小幅を当初の予定より拡大することで合意した。自主減産の縮小幅は、当初の予定は日量１３万５０００バレルとなっていたが、今回の会合で同４１万１０００バレルに拡大される。このＯＰＥＣプラスによる同４１万１０００バレルの実質的な増産によって、需給の緩みがＷＴＩ原油の急落要因となった。
ＷＴＩ原油期近５月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
３日のシカゴコーンは、小幅続落。シカゴコーンの中心限月５月限は、前日比０．２５セント安の４５７．５０セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出リスクを背景に小幅続落した。シカゴコーンの５月限は、序盤に４４７．５０セントまで続落した。トランプ米大統領による相互関税の発表によって、貿易相手国との貿易摩擦の激化による米国産トウモロコシの輸出リスクが、シカゴコーンの圧迫要因となった。しかし、その後は為替のドル安基調による割安感や米国産トウモロコシの輸出需要を背景に、シカゴコーンは出直りの動きになると４６２．２５セントまで上昇した。この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出成約高で、２０２５度の純成約高が約１２０万トンとなった。ただ、高値をつけてからのシカゴコーンは上げ一服の展開となり、引けにかけては４５８セント前後の水準まで上値を切り下げた。
シカゴコーン期近５月限日足
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