(NY貴金属)
31日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近6月限は前週末比36.0ドル高の3150.3ドル、NY白金の期近4月限は同31.4ドル高の1027.5ドル、NY銀の期近5月限は同20.3セント安の3461.1セント。
週明けのNY金は、引き続き安全資産の金に買いが集まり3162.0ドルまで連日の最高値を更新した。NY金の6月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調の動きによって3112.4ドルまで下落した。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高方向への戻りと安全資産の買いが膨らむと、NY金は米国取引時間帯に3162.0ドルまで急伸した。この日、トランプ米大統領は4月2日に発表を予定している「相互関税」について、全世界が対象になり得るとの考えを示した。このトランプ米政権の高関税政策によって、景気の先行き懸念やインフレ警戒の動きから、連日安全資産の金が買い進まれている。
NY白金は、NY金の強調地合いに反応して急反発した。NY白金の7月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調を背景に995.4ドルまで下落した。しかし、 NY白金の下振れは一時的な動きとなり、為替のドル安・ユーロ高方向への戻りをきっかけに、NY白金は反発する展開となった。その後、為替が再びドル高・ユーロ安基調となったが、NY白金はNY金の強調地合いに反応して、米国取引時間帯に1013.6ドルまで急反発した。
NY金6月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
31日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近5月限は前週末比2.12ドル高の71.48ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同1.11ドル高の74.74ドル、RBOBガソリンの期近4月限は、同4.84セント高の228.31セント、NYヒーティングオイルの期近4月限は、同5.31セント高の231.40セント。
週明けのWTI原油は、需給の引き締まり観測によって急反発した。WTI原油の5月限は、序盤に為替のドル高基調を背景に68.81ドルまで下落した。しかし、その後はロシア・イラン産原油の供給混乱による需給の引き締まり観測が台頭すると、WTI原油は71.83ドルまで急反発した。30日にトランプ米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領との交渉を拒んでいるとして、ロシアのプーチン大統領へのいら立ちを表明した。また、核開発問題で対立しているイランにも言及して、両国が取引に応じなければ、ロシアに対し同国産原油に最大50%の関税賦課をかけると警告した。一方、イランには核施設への軍事攻撃を辞さないとしている。このロシア・イラン産原油の供給混乱を警戒した動きが、この日のWTI原油の上昇要因となった。
WTI原油期近5月限日足
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(CBOTコーン)
31日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月5月限は、前週末比4.00セント高の457.25セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、続伸した。シカゴコーンの5月限は、米国の2025年の作付け意向面積の発表後に、444.00セントまで下落した。この日発表された米作付け意向面積は、9532万6000エーカーとなり、前年の9059万4000エーカーを大幅に上回り、2013年以来の高水準となった。しかし、安値をつけてからのシカゴコーンは、同時刻に発表された米国産トウモロコシの四半期在庫報告が前年比で減少したことで、459.25セントまで続伸した。3月1日時点の米トウモロコシの四半期在庫は、81億5000万ブッシェルとなり前年の83億5200万ブッシェルを下回った。
シカゴコーン期近5月限日足
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