（ＮＹ貴金属）
２６日のＮＹ金は、反落。ＮＹ金の期近４月限は前日比３．４ドル安の３０２２．５ドル、ＮＹ白金の期近４月限は同５．４ドル安の９６９．３ドル、ＮＹ銀の期近５月限は同３．５セント高の３４２．２セント。
昨日のＮＹ金は、売り買い交錯する動きの中、清算値ベースで反落した。ＮＹ金の４月限は、序盤から乱高下して３０１８．７ドルまで下落した後、欧州取引時間帯に３０３６.１ドルまで上昇した。前日からの為替のドル高・ユーロ安基調がＮＹ金の圧迫要因となったが、下落局面では安全資産の買いに支えられ、その後は反発した。引き続き、トランプ政権の高関税政策による景気先行き不安と地政学的リスクを警戒する動きから、安全資産として金に買いが集まっている。ただ、３０３６ドル台までの上昇してからのＮＹ金は、為替のドル高・ユーロ安基調に上値を抑えられ、再び３０１８ドル台まで売られるなど乱高下が続いたが、引けにかけて３０２６ドル台まで戻した。
ＮＹ白金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に反落した。ＮＹ白金の４月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって９６６．６ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのＮＹ白金は、ＮＹパラジウムの強調地合いに反応して９７７．４ドルまで反発した。ただし、ＮＹ白金の９７７ドル台まで反発は一時的な動きとなり、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が一段と強まると、ＮＹ白金は９６９ドル前後の水準まで売り直された。
ＮＹ金４月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金４月限日足
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（ＷＴＩ原油）
２６日のＷＴＩ原油は、反発。ＷＴＩ原油の期近５月限は前日比０．６５ドル高の６９．６５ドル、北海ブレント原油の期近５月限は同０．７７ドル高の７３．７９ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近４月限は、同２．４１セント高の２２３．２８セント、ＮＹヒーティングオイルの期近４月限は、同０．２８セント高の２２８．８７セント。
昨日のＷＴＩ原油は、引き続き需給の引き締まり観測によって反発した。ＷＴＩ原油の５月限は、序盤に６９．０６ドルまで下落したが、その後は上昇基調に転換すると、米国取引時間帯に７０．２２ドルまで反発した。ＷＴＩ原油の７０ドル台は、３月３日以来となっている。先週から今週にかけてトランプ政権は、イランとベネズエラへ追加の経済制裁を発表している。この追加の経済制裁によって、イラン産原油とベネズエラ産原油の供給混乱による需給の引き締まり観測が、ＷＴＩ原油の買い材料となった。また、上昇局面では米国の原油や石油製品在庫の減少も、ＷＴＩ原油の支援材料となった。この日発表されたＥＩＡ（米エネルギー情報局）の週間在庫統計で、原油在庫が前週比３３０万バレル減、ガソリン在庫は同１４０万バレル減、中間留分在庫は４０万バレル減となった。しかし、高値をつけてからのＷＴＩ原油は、為替のドル高基調や米国の景気先行き不安によって６９．４０ドル台まで上値を切り下げたが、引けにかけては６９．９０ドル台まで買い直された。
ＷＴＩ原油期近５月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
２６日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月５月限は、前日比６．５０セント安の４５１．２５セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの作付け面積の拡大予想と為替のドル高基調を背景に続落した。シカゴコーンの５月限は、序盤に売り買い交錯する動きとなり、４５７セントから４５９セントのレンジで推移した。しかし、米国取引時間帯にシカゴコーンは４６０セントまで上昇したが、その後は米国産トウモロコシの作付け面積の拡大予想が圧迫要因となり、４５０．７５セントまで続落した。３１日に発表される２０２５年の米国産トウモロコシの作付け面積の事前予想は、平均で９４３６万１０００エーカーとなり、前年の９０５９万４０００エーカーを大幅に上回っている。また、下落局面では、為替のドル高基調による割高感もシカゴコーンの下落基調を強めた。
シカゴコーン期近５月限日足
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