（ＮＹ貴金属）
１３日のＮＹ金は、急騰。ＮＹ金の期近４月限は前日比４４．５ドル高の２９９１．３ドル、ＮＹ白金の期近４月限は同１０．２ドル高の１００６．０ドル、ＮＹ銀の期近５月限は同５６．３セント高の３４３０．６セント。
昨日のＮＹ金は、貿易摩擦の激化懸念と地政学的リスクへの警戒感によって急騰して史上最高値を更新した。ＮＹ金の４月限は、序盤から堅調地合いを維持した。その後、欧州取引時間帯から積極的に買われる展開になると、取引終了間近に３００１．５ドルまで買い進まれた。ＥＵ（欧州連合）は、トランプ政権が発動した鉄鋼とアルミニウムへの２５％の追加関税への対抗措置として、４月１日からウイスキーを含む米国産品に追加関税を課すと発表した。これに対しトランプ米大統領は、ＥＵが米国産ウイスキーへの報復関税導入の方針を撤回しなければ、「ＥＵからのワインやシャンパンなど酒類に２００％の関税を課すだろう」とＳＮＳに投稿した。この米国とＥＵの貿易摩擦の激化懸念を背景に安全資産として金に買いが集まった。また、ウクライナ情勢の地政学的リスクも支援材料となった。ウクライナと米国の協議による３０日間の停戦案に対し、ロシアのプーチン大統領は必要なのは永続的な平和だとして難色を示した。これをきっかけに、地政学的リスクの拡大が警戒された。
ＮＹ白金も続伸して１０００ドル台まで上昇した。ＮＹ白金の４月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって売りが先行して、米国取引時間帯に９７６．２ドルまで下落した。しかし、その後はＮＹ金の急騰と為替がドル高・ユーロ安方向の動きからドル安・ユーロ高基調に転換したことで、ＮＹ白金は上昇基調になると１０１１．９ドルまで続伸した。
ＮＹ金４月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金４月限日足
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（ＷＴＩ原油）
１３日のＷＴＩ原油は、反落。ＷＴＩ原油の期近４月限は前日比１．１３ドル安の６６．５５ドル、北海ブレント原油の期近５月限は同１．０７ドル安の６９．８８ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近４月限は、同１．７０セント安の２１３．３１セント、ＮＹヒーティングオイルの期近４月限は、同４．４１セント安の２１６．２２セント。
昨日のＷＴＩ原油は、エネルギー需要の後退観測によって反落した。ＷＴＩ原油の４月限は、序盤に６７．９４ドルまで上昇した。しかし、その後は貿易摩擦の激化による世界的な景気の減速懸念からエネルギー需要の後退が連想され、ＷＴＩ原油は下落基調になると米国取引時間帯に６６．３７ドルまで崩れた。トランプ政権が発動した鉄鋼とアルミニウムへの２５％の追加関税への対抗措置として、ＥＵ（欧州連合）は４月１日からウイスキーを含む米国産品に追加関税を課すと発表した。これに対しトランプ米大統領は、ＥＵが米国産ウイスキーへの報復関税導入の方針を撤回しなければ、「ＥＵからのワインやシャンパンなど酒類に２００％の関税を課すだろう」とＳＮＳに投稿した。このこの米国とＥＵの貿易摩擦の激化による世界的な景気の減速が警戒された。
ＷＴＩ原油期近４月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
１３日のシカゴコーンは、３営業日ぶりの反発。シカゴコーンの中心限月５月限は、前日比４．５０セント高の４６５．２５セント。
昨日のシカゴコーンは、アルゼンチンの生産高見通しの下方修正と為替のドル安基調が支援材料となり反発した。シカゴコーンの５月限は、序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に４７０．００セントまで上昇した。１２日にアルゼンチンのロサリオ穀物取引所は、２０２４～２５年度のトウモロコシの生産高見通しを下方修正したことが、この日のシカゴコーンの支援材料となった。しかし、その後は上げ一服の動きとなり、引けにかけては貿易摩擦の激化懸念が圧迫要因となり、シカゴコーンは４６４セント台まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近５月限日足
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