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【海外商品市況】12日のNY金は、安全資産の買いによって2948ドル台まで大幅続伸

2025.03.13

(NY貴金属)
12日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近4月限は前日比25.9ドル高の2946.8ドル、NY白金の期近4月限は同16.2ドル高の995.8ドル、NY銀の期近5月限は同59.6セント高の3374.3セント。
昨日のNY金は、引き続き安全資産としての買いによって大幅続伸した。NY金の4月限は、米国の2月の消費者物価指数(CPI)の発表を控え、序盤は売りと買い交錯して2910ドル台後半から2920ドル台後半のレンジで揉み合う展開となった。その後、米CPIの発表した後に米長期金利の上昇によって、NY金は2911.0ドルまで崩れた。この日発表された2月の米CPIは、前年比2.8%となり前回の3.0%と市場予想の2.9%を下回った。コアCPIは、同3.1%となり、前回の3.3%と市場予想の3.2%より低い水準となった。今回の米CPIは、インフレの落ち着きを示す内容となったが、市場ではトランプ政権の高関税政策による世界的な貿易摩擦がインフレを招くとの見方によって、米長期金利は上昇した。ただし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、安値をつけてからのNY金は、米国の景気の先行き懸念が根強いことで安全資産として買われる動きになると、2948.9ドルまで大幅続伸した。
NY白金は、NY金の強調地合いに反応して続伸した。NY白金の4月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり984.7ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのNY白金は、為替のドル安・ユーロ高方向への戻りとNY金の強調地合いによって、NY白金は1003.8ドルまで続伸した。その後は、再び為替がドル高・ユーロ安基調になると、NY白金は991ドル台まで上値を切り下げたが、引けにかけてはNY金の強調地合いがNY白金の下支えとなり990ドル台後半まで買い戻された。

NY金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油)
12日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近4月限は前日比1.43ドル高の67.68ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同1.39ドル高の70.95ドル、RBOBガソリンの期近4月限は、同4.51セント高の215.01セント、NYヒーティングオイルの期近4月限は、同0.95セント高の220.63セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって続伸した。WTI原油の4月限は、序盤に為替のドル高基調を背景に66.15ドルまで下落した。しかし、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、為替がドル安方向に戻るとWTI原油は買い拾われる展開となった。その後、米国の石油在庫の減少による需給の引き締まり観測が台頭すると、WTI原油は上昇基調を強め67.88ドルまで続伸した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫は前週比140万バレル増となり市場予想の200万バレルより積み増し幅は縮小した。一方、ガソリン在庫は同570万バレル減となり、市場予想の190万バレル減より在庫は大幅な取り崩しとなった。中間留分在庫は、同160万バレル減となり、市場予想の80万バレル減を上回った。この米週間在庫統計の結果を受けて、市場では需給の引き締まり観測が台頭して、WTI原油の支援材料となった。

WTI原油期近4月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
12日のシカゴコーンは、大幅続落。シカゴコーンの中心限月5月限は、前日比9.50セント安の460.75セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の輸出リスクの再燃によって大幅続落した。シカゴコーンの5月限は、序盤から売りが先行して456.25セントまで崩れた。この日トランプ政権は、米国に輸入される鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課す措置を発動した。この追加関税に対し、カナダと欧州連合(EU)は報復措置を表明した。カナダは、米国産品298億カナダドル(約3兆1000億円)相当に25%の報復関税を課すとした。EU委員会は、4月から米製品に最大計260億ユーロ(約4兆2000億円)相当に関税を課すと発表した。この世界的な貿易摩擦の拡大による米国産トウモロコシの輸出リスクが警戒され、シカゴコーンは売られた。ただ、安値をつけてからのシカゴコーンは下げ一服の展開から、引けにかけて462セント前後の水準まで戻した。

シカゴコーン期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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