(NY貴金属)
10日のNY金は、続落。NY金の期近4月限は前週末比14.7ドル安の2899.4ドル、NY白金の期近4月限は同0.3ドル高の966.8ドル、NY銀の期近5月限は同27.9安の3253.0セント。
週明けのNY金は、引き続き利益確定の売りによって続落した。NY金の4月限は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に序盤に2926.4ドルまで上昇した。しかし、その後は12日に発表される米国の2月消費者物価指数(CPI)の発表を控えNY金は利益確定の売りが台頭すると、米国取引時間帯に2885.2ドルまで続落した。下落局面では、為替のドル高・ユーロ安方向の戻りも、NY金の下落基調を強めた。ただ、引けにかけてのNY金は下げ一服の展開から2893ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は為替のドル安・ユーロ高基調を背景に清算値ベースで小幅反発した。NY白金の4月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって982.4ドルまで上昇した。しかし、その後は米国の景気先行き懸念によってNY株価やNYパラジウムが下落するとNY白金もこの動きに反応して、清算値決定後に961.5ドルまで崩れた。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油)
10日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近4月限は前週末比1.01ドル安の66.03ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同1.08ドル安の69.28ドル、RBOBガソリンの期近4月限は、同1.62セント安の209.25セント、NYヒーティングオイルの期近4月限は、同3.61セント安の217.99セント。
週明けのWTI原油は、米国のエネルギー需要の後退懸念を背景に急反落した。WTI原油の4月限は、序盤から為替のドル安基調による割安感によって買いが先行して67.60ドルまで上昇した。しかし、その後はトランプ米政権の高関税政策による景気先行き不安からエネルギー需要の後退懸念が連想されると、WTI原油は下落基調に転換して65.80ドルまで崩れた。この日、中国政府はトランプ米政権による対中追加関税の報復措置として、米国産穀物などに最大15%の報復関税を発動した。この米・中の貿易摩擦の激化による米国の景気先行き不安が高まっている。また。下落局面では、ロシア産原油の輸出拡大観測もWTI原油の圧迫要因となった。ウクライナは、11日にサウジアラビアで米高官と停戦に向けた協議を予定している。今回の協議では「部分的な停戦」を提案する方針となっており、停戦が実現されれば米国の対ロシアへの経済制裁が解除され、ロシア産原油の輸出が拡大されると見られている。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
10日のシカゴコーンは、4営業日連続で上昇。シカゴコーンの中心限月5月限は、前週末比2.75セント高の472.00セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、続伸した。シカゴコーンの5月限は、引き続き米国産トウモロコシの輸出リスクの後退と為替のドル安基調を背景に474.75セントまで続伸した。しかし、その後は11日に発表される米国の農務省による需給報告を控え、持ち高調整の動きによって467セント台まで下落した。ただ、シカゴコーンの下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては472セント台まで買い直された。
シカゴコーン期近5月限日足
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