(NY貴金属)
7日のNY金は、反落。NY金の期近4月限は前日比12.5ドル安の2914.1ドル、NY白金の期近4月限は同13.2ドル安の966.5ドル、NY銀の期近3月限は同52.9安の3280.9セント。
週末のNY金は、利益確定の売りによって反落した。NY金の4月は、序盤に2905.3ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調と安全資産の買いによって2938.8ドルまで上昇した。この日発表された米国の2月雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比1万51000人増となり、市場予想の16万人増を下回った。失業率は、同4.1%と前月の4.0%から悪化した。この労働市場の鈍化を示す結果となった米雇用統計の発表を受けて、為替のドル安・ユーロ高基調は強まった。ただ、高値をつけてからのNY金は、週末要因による利益確定の売りが台頭して、引けにかけてて2917ドル台まで売り直された。
NY白金も利益確定の売りによって5営業日ぶりに反落した。NY白金の4月限は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に欧州取引時間帯に987.2ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからのNY白金は、連日の上昇に対する高値警戒と週末要因による利益確定の売りによって964.5ドルまで崩れた。ただ、その後は下げ一服の動きとなり、引けにかけて970ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油)
7日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近4月限は前日比0.68ドル高の67.04ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同0.90ドル高の70.36ドル、RBOBガソリンの期近4月限は、同0.75セント高の210.87セント、NYヒーティングオイルの期近4月限は、同0.78セント安の221.60セント。
週末のWTI原油は、為替のドル安と産油国の増産見送り観測によって続伸した。WTI原油の4月限は、為替のドル安基調による割安感から買いが先行した。その後、OPECプラスの増産見送り観測が台頭すると、WTI原油は68.22ドルまで続伸した。この日、ロシアのノバク副首相は、OPECプラスが4月から予定されている自主減産の縮小方針を撤回する可能性があると発言した。また、ノバク副首相は同国の2月の産油量は割当枠を下回ったことも明らかにした。このロシアのノバク副首相の発言によって、需給の引き締まり懸念からWTI原油は上昇基調を強めた。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、週末要因による利益確定の売りによって67.00ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、3営業日連続で上昇。シカゴコーンの中心限月5月限は、前日比5.25セント高の469.25セント。
週末のシカゴコーンは、為替のドル安と米国産トウモロコシの輸出需要のリスク後退が引き続き支援材料となって続伸した。シカゴコーンの5月限は、序盤に460.75セントまで下落した。しかし、その後は為替のドル安による割安感と米国産トウモロコシの輸出需要のリスク後退が引き続き支援材料となり、シカゴコーンは471.00セントまで続伸した。トランプ米政権は、4日にメキシコとカナダからの輸入品に課した25%の関税について、「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の対象となる輸入品には、1か月間の関税免除を表明した。このカナダとメキシコへの関税の軽減によって、米国産トウモロコシの輸出需要のリスクが後退している。
シカゴコーン期近5月限日足
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