(NY貴金属)
5日のNY金は、3営業日連続の上昇。NY金の期近4月限は前日比5.4ドル高の2926.0ドル、NY白金の期近4月限は同2.9ドル高の974.8ドル、NY銀の期近3月限は同75.3セント高の3313.4セント。
昨日のNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に続伸した。NY金の4月限は、7日に発表される米国の雇用統計を控え持ち高調整や利益確定の売りによって2903.4ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり、NY金は2941.3ドルまで続伸した。ただ、高値をつけてからのNY金は、売り買いが交錯する動きになると、引けにかけて2920ドル台後半の水準で揉み合う展開となった。
NY白金も為替のドル安・ユーロ高基調によって上昇した。NY白金の4月限は、序盤に965.9ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調を背景にNY白金は出直りの動きになると、欧州取引時間帯に985.0ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからのNY白金は、週明けからの上昇に対する利益確定の売り台頭して、引けにかけて977ドル台まで上値を切り下げた。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油)
5日のWTI原油は、4営業日連続の下落。WTI原油の期近4月限は前日比1.95ドル安の66.31ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同1.74ドル安の69.30ドル、RBOBガソリンの期近4月限は、同5.72セント安の213.70セント、NYヒーティングオイルの期近3月限は、同4.64セント安の224.08セント。
昨日のWTI原油は、引き続き需給の緩み観測が圧迫要因となり直近の安値を更新した。WTI原油の4月限は、OPECプラスによる4月からの自主減産幅の縮小方針とトランプ米政権の高関税政策に対するエネルギー需要の鈍化懸念を背景に売りが先行した。その後、米国の原油在庫の増加によって需給の緩みが一段と警戒されると、WTI原油は65.22ドルまで直近の安値を更新した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫が前週比360万バレル増加して市場予想の30万バレル増加を大幅に上回る在庫の積み増しとなった。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、安値拾いと為替のドル安による割安感から買い拾われる展開となり、引けにかけて66.40ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
5日のシカゴコーンは、9営業日ぶりの反発。シカゴコーンの中心限月5月限は、前日比4.25セント高の455.75セント。
昨日のシカゴコーンは、持ち高調整や安値拾いの買いによって反発した。シカゴコーンの5月限は、序盤から買いが先行すると460.50セントまで反発した。連日の下落に対する持ち高調整や為替のドル安基調による割安感から、この日のシカゴコーンは買い拾われる動きとなった。その後のシカゴコーンは、一時448.50セントまで売り直される動きとなったが、引けにかけてはカナダとメキシコへの関税の軽減期待によって456セント台まで戻した。トランプ米政権はこの日、「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の対象となるメキシコとカナダ製品対して関税の軽減の可能性を示唆した。
シカゴコーン期近5月限日足
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