(貴金属市場)
4日の金標準は、小幅続伸。金標準の中心限月2月限は前日比30円高の1万3990円。
夜間立会の金標準12月限は、NY金の急騰と為替の円安基調を背景に1万4095円まで続伸した。しかし、高値をつけてからの金標準は、為替の円高方向の動きによって上値を抑えられると、夜間立会の引け前に一時1万3946円まで下落した。NY金の4月限は、為替のドル安・ユーロ高基調と安全資産の買いによって2906.4ドルまで急騰した。
日中立会は、為替の円高基調が強まり金標準は1万3893円まで崩れた。しかし、その後は、為替の円高が一服して円安基調に戻ると、金標準は1万4010円前後の水準まで買い直された。ただ、日中立会の引けにかけては、1万3960円台まで上値を切り下げた。
日中のNY金は、一時2892ドル台まで下落したが、その後は2900ドル前後の水準で推移している。引き続き、トランプ米政権の高関税政策による米景気先行き懸念から、安全資産の買いが根強い状況が続いている。本日は、カナダとメキシコからの輸入品に対し25%の関税と中国に10%の追加関税を上乗せしたが、今後は米国の貿易相手国に対し「相互関税」の導入を検討している。よって、今後も安全資産として金に買いが集まる動きが予想される。金標準は為替の円高要因で一時的に下落する動きとなったが、NY金の強調地合いによって続伸している。まだ、NY金の強調地合いが続きそうで、金標準も底堅い動きが予想される。
金標準の日足チャート
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