（ＮＹ貴金属）
３日のＮＹ金は、急騰。ＮＹ金の期近４月限は前週末比５２．６ドル高の２９０１．１ドル、ＮＹ白金の期近４月限は同３４．０ドル高の９７１．９ドル、ＮＹ銀の期近３月限は同８１．４セント高の３２３１．０セント。
週明けのＮＹ金は、為替のドル安・ユーロ高基調と安全資産の買いによって急騰した。ＮＹ金の４月限は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に序盤から買いが先行した。その後、トランプ米政権の高関税政策による景気先行き懸念が広がると安全資産の金に買いが集まり、ＮＹ金は２９０６．４ドルまで上昇した。トランプ米政権は、４日にカナダとメキシコからの輸入品に対し２５％の関税と中国に１０％の追加関税を上乗せする予定となっている。このトランプ米政権の高関税政策の発動に対し、相手国の報復措置による米景気の先行き懸念が警戒されている。また、上昇局面では米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が、ＮＹ金の支援材料となった。この日発表された米国の２月ＩＳＭ製造業購買担当者景況指数（ＰＭＩ）が、５０．３となり前月の５０．９から低下して市場予想の５０．６も下回った。この弱気なＩＳＭ製造業ＰＭＩの発表を受けて、米長期金利は低下すると為替のドル安・ユーロ高基調は一段と進んだ。
ＮＹ白金も為替のドル安・ユーロ高基調を背景に急反発した。ＮＹ白金の４月限は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり序盤から買いが先行して、米国取引時間帯に９７９．３ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、ＮＹ白金は引けにかけて９７０ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
ＮＹ金４月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金４月限日足
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（ＷＴＩ原油）
３日のＷＴＩ原油は、続落。ＷＴＩ原油の期近４月限は前週末比１．３９ドル安の６８．３７ドル、北海ブレント原油の期近５月限は同１．１９ドル安の７１．６２ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近４月限は、同３．４５セント安の２１８．７８セント、ＮＹヒーティングオイルの期近３月限は、同５．４６セント安の２２６．０４セント。
週明けのＷＴＩ原油は、米国の景気先行き懸念とＯＰＥＣプラスの減産幅の縮小観測によって続落した。ＷＴＩ原油の４月限は、序盤に中国の景気回復によるエネルギー需要の改善期待によて７０．６０ドルまで上昇した。１日に発表された中国の２月の製造業購買担当者景況指数（ＰＭＩ）が、５０．２となり景気の拡大と縮小を判断の節目となる５０を上回った。また、３日に発表された財新による２月の製造業購買担当者景況指数（ＰＭＩ）も５０．８となり、市場予想の５０．３より強い結果となった。しかし、ＷＴＩ原油の上昇は一時的な動きとなり、その後は米景気先行き懸念とＯＰＥＣプラスの減産幅の縮小観測を背景に、ＷＴＩ原油は６７．８９ドルまで崩れて直近の安値を更新した。トランプ米政権は、４日にカナダとメキシコからの輸入品に対し２５％の関税と中国に１０％の追加関税を上乗せする予定となっている。このトランプ米政権の高関税政策の発動に対し、相手国の報復措置による米景気の先行き懸念が警戒されている。ＯＰＥＣプラスは、４月から計画通り自主減産分を段階的に縮小するとされており、実質的な増産がＷＴＩ原油の圧迫要因となっている。ただ、引けにかけてのＷＴＩ原油は、下げ一服の展開から６８．３０ドル台まで下げ幅を縮小した。
ＷＴＩ原油期近４月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
３日のシカゴコーンは、７営業日連続で下落。シカゴコーンの中心限月５月限は、前週末比１３．２５セント安の４５６．２５セント。
週明けのシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出懸念によって続落した。シカゴコーンの５月限は、序盤から売りが先行すると、ほぼ一本調子に下落して４５４．５０セントまで直近の安値を更新した。トランプ米政権は、４日にカナダとメキシコからの輸入品に対し２５％の関税と中国に１０％の追加関税を上乗せする予定となっている。このトランプ米政権の高関税政策の発動に対し、相手国の報復措置として米国産穀物の輸出懸念が警戒されている。
シカゴコーン期近５月限日足
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