(貴金属市場)
25日の金標準は、3営業日連続の下落。金標準の中心限月12月限は前週末比43円安の1万4217円。
夜間立会の金標準12月限は、序盤にNY金の強調地合いに反応して1万4325円まで上昇したが、その後はNY金の高値からの値崩れによって1万4166円まで下落した。ただ、金標準の1万4160円台までの下落は一時的な動きとなり、夜間立会の引けにかけては、1万4270円前後の水準まで戻した。NY金の4月限は、安全資産の買いが集まり2974.0ドルまで最高値を更新した後、利益確定の売りによって2945ドル台まで崩れた。しかし、その後は米国の長期金利の低下がNY金の支援材料となり2967ドル台まで買い直された。
日中立会は、NY金の上昇よって金標準は1万4346円まで反発した。しかし、その後はNY金の上げ幅縮小と為替の円高基調を背景に、金標準は1万4196円まで崩れた。ただ、引けにかけては、下げ一服の展開から1万4210円前後まで戻した。
日中のNY金は2970ドル台まで上昇した後、再び高値警戒による利益確定の売りによって2949ドル台まで下落している。前日に2974ドルまで最高値を更新してから、上値が重くなっており、目先の下振れが警戒される。ただ、NY金の取り巻く環境は、トランプ米政権の高関税策に対する景気の先行き懸念が根強いことから、下振れ局面では引き続き買い直される動きが予想される。金標準は、先週末から為替の円高基調によって切り下げる動きが続いている。まだ、円高要因による下値を切り下げる動きが警戒され、夜間立会でも下振れに注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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