(NY貴金属)
18日のNY金は、急騰。NY金の期近4月限は前週末比48.3ドル高の2949.0ドル、NY白金の期近4月限は同13.1ドル安の1006.1ドル、NY銀の期近3月限は同51.8セント高の3337.3セント。
休場明けのNY金は、安全資産の買いによって急騰した。NY金の4月限は、先週末の急落に対する反発と安全資産の買いによって序盤から買いが先行すると、その後ほぼ一本調子に上昇して2956.5ドルまで急騰した。18日に米国とロシアの高官によるウクライナ停戦の協議が行われた。ただ、当事国であるウクライナは今回の停戦協議に招待されず猛反発している。この米・ロによるウクライナ停戦の実現性に対して懐疑的な見方が台頭すると、安全資産としてNY金は買われる展開となった。
一方、NY白金は為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。NY白金の4月限は、序盤にNY金の強調地合いに反応して1015ドル台まで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調によって997.5ドルまで崩れた。ただ、NY白金の1000ドル割れは一時的な動きとなり、為替のドル高・ユーロ安基調が一服したことで、NY白金は引けにかけて1010ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油)
18日のWTI原油は、4営業日ぶりに反発。WTI原油の期近3月限は前週末比1.11ドル高の71.85ドル、北海ブレント原油の期近4月限は前日比0.62ドル高の75.84ドル、RBOBガソリンの期近3月限は、前週末比0.32セント安の208.67セント、NYヒーティングオイルの期近3月限は、同2.12セント安の244.06セント。
休場明けのWTI原油は、供給引き締まり懸念によって反発した。WTI原油の3月限は、カザフスタン原油の供給混乱が支援材料となって序盤から買いが先行して72.07ドルまで上昇した。17日にウクライナのドローン攻撃によってカザフスタンの石油パイプラインが深刻な被害を受けた。ロシア国営パイプライン運営会社トランスネフチは、パイプラインの復旧には2カ月かかるとして、カザフスタンの送油量が最大30%減少する可能性があると指摘した。しかし、72ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、その後は為替のドル高基調によって、WTI原油は70.80ドル台まで上値を切り下げた。ただ、WTI原油の下振れは限定的となり、引けにかけては米・ロによるウクライナ停戦の実現性に対して懐疑的な見方が台頭すると、ロシア産原油の供給不安によってWTI原油は71.80ドル台まで買い直された。
WTI原油期近3月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、4営業日連続の上昇。シカゴコーンの中心限月3月限は、前週末比5.75セント高の502.00セント。
休場明けのシカゴコーンは、引き続き米国産トウモロコシの輸出需要を背景に直近高値を更新した。シカゴコーンの3月限は、序盤に493.25セントまで下落した。しかし、その後は米国の好調な輸出需要が支援材料になると、シカゴコーンは2024年5月28日以来の500セント台まで上昇して504.25セントまで直近の高値を更新した。この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出検証高は、160万トンとなり予想レンジの97万5000~140万トンの上限を上回った。この旺盛な米国産トウモロコシの輸出需要が、シカゴコーンの上昇要因となっている。
シカゴコーン期近3月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi