(NY貴金属)
10日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近4月限は前週末比46.8ドル高の2934.4ドル、NY白金の期近4月限は同11.5ドル高の1032.3ドル、NY銀の期近3月限は同4.8セント高の3249.1セント。
週明けのNY金は、引き続き安全資産としての買いが集まり史上最高値を更新した。NY金の4月限は、序盤から安全資産の買いによって上値を切り上げると、米国取引時間帯に2938.1ドルまで最高値を更新した。9日にトランプ米大統領は、全世界を対象とした「相互関税」を近く発動することを表明した。また、この日は鉄鋼、アルミニウム、半導体など「品目別」関税の導入にも意欲を示した。このトランプ政権の関税政策によって、各国との貿易摩擦の激化から景気先行き懸念が強まり、安全資産の金が買い進まれた。
NY白金は、為替のドル安・ユーロ高基調とNY金の上昇に反応して急反発した。NY白金の4月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって序盤から買いが先行した。その後、NY金の強調地合いがNY白金の支援材料になると米国取引時間帯に1041.6ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替がドル高・ユーロ安方向に戻るとNY白金は1035ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油)
10日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近3月限は前週末比1.32ドル高の72.32ドル、北海ブレント原油の期近4月限は同1.21ドル高の75.87ドル、RBOBガソリンの期近3月限は、同0.08セント安の210.42セント、NYヒーティングオイルの期近3月限は、同2.01セント高の245.09セント。
週明けのWTI原油は、需給の引き締まり懸念と安値拾いの買いによって続伸した。WTI原油の3月限は、序盤から買いが先行すると米国取引時間帯に72.54ドルまで上昇した。この日、ロシアのガソリン輸出の停止観測による、需給の引き締まりが警戒された。ロイター通信によるとロシア邦独占禁止局(FAS)は、農作物の収穫期に備えガソリンの卸売価格を安定させるため、主要生産者によるガソリン輸出を1カ月間禁止する可能性があると報じた。また、先週70.43ドルの安値をつけてからの安値拾いの買いが、引き続きWTI原油の下値を切り上げる要因となった。
WTI原油期近3月限日足
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(CBOTコーン)
10日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月3月限は、前週末比4.00セント高の491.50セント。
週明けのシカゴコーンは、米国の供給引き締まり観測によって反発した。シカゴコーンの3月限は、序盤に482.25セントまで下落した。しかし。その後は米国の期末在庫の減少予想によって供給引き締まり観測が台頭すると、シカゴコーンは492.75セントまで上昇した。11日に発表される米国農務省の需給報告で、2024~25年度の米国産トウモロコシの期末在庫が前月の15億4000万ブッシェルから15億2600万ブッシェルに下方修正される予想となっている。
シカゴコーン期近3月限日足
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