(NY貴金属)
30日のNY金は、急騰。NY金の期近4月限は前日比51.7ドル高の2845.2ドル、NY白金の期近4月限は同49.7ドル高の1027.0ドル、NY銀の期近3月限は同110.0セント高の3249.3セント。
※NY金の中心限月は1月30日から4月限に変更。
昨日のNY金は、安全資産の買いによって急騰して史上最高値を更新した。NY金の4月限は、序盤に2790ドル台から2800ドル台のレンジで推移していたが、その後は欧州取引時間帯から上値を徐々に切り上げると、米国取引時間帯に2024年10月30日の高値2846.6ドルを上抜けして2853.2ドルまで最高値を更新した。引き続き、トランプ米政権が掲げている関税政策に対する先行き不透明な状況から、リスク回避の動きによって安全資産の買いが活発化した。また、上昇局面では米国の長期金利の低下もNY金の支援材料となった。
NY白金は大幅続伸して直近の高値を更新した。NY白金の4月限は、前日までの上昇基調を継続して序盤から買いが先行した。その後、NY金の急騰にNY白金は引っ張られると、2025年1月10日の高値1001.3ドルを抜けて1028.6ドルまで直近の高値を更新した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油)
30日のWTI原油は、小幅反発。WTI原油の期近3月限は前日比0.11ドル高の72.73ドル、北海ブレント原油の期近3月限は同0.29ドル高の76.87ドル、RBOBガソリンの2月限は、同0.17セント高の203.74セント、NYヒーティングオイルの期近2月限は、同2.14セント高の247.54セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する動きの中、清算値ベースで小幅反発した。WTI原油の3月限は、序盤に売りが先行して72.02ドルまで直近の安値を更新した。トランプ米政権が掲げている関税政策に対する先行き不透明な状況と為替のドル高・ユーロ安基調が、WTI原油の圧迫要因となった。しかし、安値を更新してからは、連日の下落に対する反動と安値拾いの買いによってWTI原油は一時73.84ドルまで上昇した。ただ、引けにかけては73.00ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
WTI原油期近3月限日足
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(CBOTコーン)
30日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反落。シカゴコーンの中心限月3月限は、前日比6.75セント安の490.25セント。
昨日のシカゴコーンは、利益確定の売りによって反落した。シカゴコーンの3月限は、序盤から利益確定の売りによって下落基調となり、そのままほぼ一本調子に490.00ドルまで崩れた。トランプ米政権は、2月1日にカナダとメキシコの輸入品に対し大幅な関税を発動する予定となっている。この関税が発動されれば、メキシコとカナダは報復措置を講じると見られる。両国は、米国産穀物の主要輸出国となっていることから、米国産トウモロコシの輸出需要の低下が警戒され利益確定の売りが膨らんだ。
シカゴコーン期近3月限日足
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