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【海外商品市況】週明けのNY金・NY白金・WTI原油は大幅下落

2025.01.28

(NY貴金属)
27日のNY金は、急落。NY金の期近2月限は前週末比40.5ドル安の2738.4ドル、NY白金の期近4月限は同12.0ドル安の960.1ドル、NY銀の期近3月限は同77.1セント安の3041.4セント。
週明けのNY金は、利益確定や換金売りによって急落した。NY金の2月限は、先週末の利益確定の売りが継続して序盤から売りが先行すると2752ドルまで続落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料になるとNY金は欧州取引時間帯に2776ドル台まで戻した。ただ、NY金の2770ドル台までの戻りは一時的な動きとなり、米国取引時間帯に米国株の値崩れに対する損失補填として金の換金売りが台頭すると、NY金は2732.0ドルまで急落した。この日、ハイテク株中心のナスダック総合指数は612.47ポイント安の1万9341.83と急落した。中国の人工知能(AI)開発企業「ディープシーク」が手掛ける生成AIの新モデルが、低コストながらも米国を中心としたIT企業が開発した最先端モデルと同等かそれを上回る性能を持つと専門家らが分析した。これを受けてAI業界における米国の優位性が揺らぐ懸念から、AI半導体をけん引するエヌビディアの株価は17.0%安となり、AI事業に多額を投じているマイクロソフトなど関連企業の株価が下落した。しかし、安値をつけてからのNY金は、安値拾の買いによって引けにかけて2740ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金は、NY金の急落に引っ張られ反落した。NY白金の4月限は、NY金の軟調地合いに反応して950.6ドルまで下落したが、その後は為替のドル安・ユーロ高基調によって966ドル台まで戻した。しかし、NY白金の966ドル台までの戻りは一時的な動きとなり、米国取引時間帯にNY金が急落するとNY白金は956ドル台まで売り直された。ただ、引けにかけてはNY金の下げ止まりによってNY白金は再び961ドル台まで戻した。

NY金2月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金4月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油)
27日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近3月限は前週末比1.49ドル安の73.17ドル、北海ブレント原油の期近3月限は同1.42ドル安の77.08ドル、RBOBガソリンの2月限は、同2.08セント安の202.82セント、NYヒーティングオイルの期近2月限は、同5.62セント安の246.00セント。
週明けのWTI原油は、中国のエネルギー需要の後退懸念と米国株の下落が圧迫要因となり急反落した。WTI原油は、序盤に73.60ドル台まで下落した後、為替のドル安基調によって欧州取引時間帯に75.15ドルまで反発した。しかし、その後は中国のエネルギー需要に後退懸念と米国株の下落を背景に72.38ドルまで崩れた。この日発表された中国の1月製造業購買担当者景況指数(PMI)は、49.1となり前月比1.0ポイント低下して、4カ月ぶりに景気の拡大・縮小を判断する節目となる50を下回った。この弱気な結果となった中国の1月製造業PMIによって、同国の景気先行き不安が台頭してエネルギー需要の後退懸念が連想された。また、中国の人工知能(AI)開発企業「ディープシーク」が手掛ける生成AIの新モデルが、米ハイテク企業の優位性を脅かすとの懸念を背景によって、米ハイテク株や関連企業の株価が下落して、リスク資産とされるWTI原油も売られた。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、下げ一服の展開から引けにかけて73.10ドル台まで下げ幅を縮小した。

WTI原油期近3月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月3月限は、前週末比4.50セント安の482.00セント。
週明けのシカゴコーンは、米国の貿易摩擦に対するリスクや原油価格の値崩れを背景に続落した。シカゴコーンの3月限は、序盤から売りが先行すると米国取引時間帯に477.75セントまで崩れた。トランプ米大統領が、メキシコ・カナダ・中国からの輸入品に関税措置を発動した場合、新たな貿易摩擦が生じることが予想され米国産トウモロコシの輸出需要へのリスクが警戒された。また、ここ最近の原油価格の下落によって、エタノール需要の後退が連想された。米国では、ガソリンに混合するバイオエタノールの原料としてトウモロコシを使用している。ただ、安値をつけてからのシカゴコーンは、下げ一服の展開から引けにかけて482セント台まで下げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近3月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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