(NY貴金属)
23日のNY金は、3営業日ぶりに反落。NY金の期近2月限は前日比5.9ドル安の2765.0ドル、NY白金の期近4月限は同0.7ドル安の970.4ドル、NY銀の期近3月限は同57.8セント安の3084.2セント。
昨日のNY金は、利益確定の売りによって反落した。NY金の2月限は、前日に2カ月半ぶりに直近の高値を更新したことに対する持ち高調整や利益確定の売りが台頭し、序盤から売りが先行した。その後は、米国の長期金利の上昇によってNY金の売り圧力が強まると、米国取引時間帯に2741.0ドルまで崩れた。ただ、NY金の2740ドル台まで下振れは一時的な動きとなり、その後は為替のドル安・ユーロ高基調をきっかけに2765ドル台半ばまで下げ幅を縮小した。この日、トランプ米大統領は世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にオンラインで参加して、「史上最大規模の減税を実現する」と強調した。また、米国の金利が高過ぎるとして「即座に低下させることを要求する」と述べた。これらの発言によって、為替はドル安・ユーロ高方向に進んだ。
NY白金も利益確定の売りによって5営業日ぶりに反落した。NY白金の4月限は、連日の上昇に対する利益確定の売りによって序盤から売りが先行して、欧州取引時間帯に957.6ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調をきっかけに971ドル台まで戻した。ただ、970ドル台までの戻りは一時的な動きとなり、引けにかけては960ドル台半ばの水準まで売り直された。
NY金2月限日足
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NY白金4月限日足
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23日のWTI原油は、5営業日連続の下落。WTI原油の期近3月限は前日比0.82ドル安の74.62ドル、北海ブレント原油の期近3月限は同0.71ドル安の78.29ドル、RBOBガソリンの2月限は、同0.78セント高の206.56セント、NYヒーティングオイルの期近2月限は、同1.27セント安の247.15セント。
昨日のWTI原油は、トランプ米大統領の原油価格の引き下げ要求が圧迫要因となり続落した。WTI原油の3月限は、連日の下落に対する持ち高調整や利益確定の買い戻しの動きによって、米国取引時間帯に76.00ドルまで反発した。しかし、その後はトランプ米大統領の原油価格の引き下げ要求発言をきっかけに、WTI原油の売りが膨らみ74.14ドルまで続落した。この日、トランプ米大統領は世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でオンラインで参加して、サウジアラビアとOPEC(石油輸出機構)に原油価格の引き下げを求めた。
WTI原油期近3月限日足
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(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月3月限は、前日比5.50セント高の489.75セント。
昨日のシカゴコーンは、南米の天候リスクによって反発して直近の高値を更新した。シカゴコーンの3月限は、前日の下落基調を維持すると序盤に480.50セントまで下落した。しかし、その後は為替のドル安基調や南米の天候リスクを警戒した動きによってシカゴコーンは上昇基調に転換すると、米国取引時間帯に494.50セントまで直近の高値を更新した。ブラジルの一部の生産地域で長雨による二期作トウモロコシの作付けの遅延が続いている。また、アルゼンチンでは向こう数週間で降雨が見込まれているが、高温の影響で作柄の改善は限定される見方も出ている。ただ、高値をつけてからは、上げ一服の展開となり、引けにかけて489セント台まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近3月限日足
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