(NY貴金属)
15日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近2月限は前日比35.5ドル高の2717.8ドル、NY白金の期近4月限は同3.9ドル安の945.5ドル、NY銀の期近3月限は同118.0セント高の3153.1セント。
昨日のNY金は、米国の追加利下げ観測の高まりよって大幅続伸した。NY金の2月限は、序盤から買いが先行した。その後、米国の消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、米国の追加利下げ観測が高まると、NY金は2722.7ドルまで急伸した。この日発表された12月の米CPIは、前年比2.9%上昇と前回の2.7%上昇より伸び率は3カ月連続で拡大したが、市場予想と一致した。一方、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは、同3.2%上昇となり、市場予想と前回の3.3%上昇から低下した。インフレの根強さが確認されたが、予想の範囲内となった米CPIの結果を受けて、市場では追加利下げ観測が高まると、米長期金利が低下してNY金は買われた。
一方、NY白金は連日の軟調基調を維持すると3営業日連続で下落した。NY白金の4月限は、序盤に943ドル台まで続落したが、その後は米CPIの発表後に為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY白金は957.5ドルまで反発した。ただ、NY白金の反発は一時的な動きとなり、為替がドル高・ユーロ安基調に転換すると、NY白金は941.2ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからのNY白金は下げ一服の展開から、引けにかけて948ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金2月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
15日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近2月限は前日比2.54ドル高の80.04ドル、北海ブレント原油の期近3月限は同2.11ドル高の82.03ドル、RBOBガソリンの2月限は、同5.43セント高の215.89セント、NYヒーティングオイルの期近2月限は、同8.82セント高の261.35セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まりを警戒した動きによって急反発した。WTI原油の2月限は、世界的な石油の供給懸念によって序盤から買いが先行した。先週末に米国がロシアに対して追加の経済制裁を発表した。この日、国際エネルギー機関(IEA)は米国による追加の経済制裁によってロシア産石油の供給混乱が生じて、需給のひっ迫する可能性があると指摘した。その後、米国取引時間帯に発表された米原油在庫の減少によって需給ひっ迫懸念が強まり、WTI原油は80.77ドルまで直近の高値を更新した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫が前週比200万バレル減となり市場予想の100万バレル減を上回る在庫の取り崩しとなった。米原油在庫は、8週連続で減少している。ただ、高値をつけてからのWTI原油は、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザの停戦と人質の解放で合意したことで、引けにかけて80.10ドル前後まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
15日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月3月限は、前日比4.25セント高の47875セント。
昨日のシカゴコーンは、供給懸念によって反発した。シカゴコーンの3月限は、序盤から買いが先行すると、ほぼ一本調子に上昇して479.50セントまで反発した。引き続き、米農務省の需給報告で2024~25年度の米国産トウモロコシの生産高見通しと期末在庫の下方修正が、買い材料となった。また、アルゼンチンの生産地域で週末に恵みの雨が降ると予想されているが、その後は再び乾燥した天候に戻ると見られている。このアルゼンチンの天候リスクの再燃が、シカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近3月限日足
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