(貴金属市場)
10日の金標準は、5営業日連続の上昇。金標準の中心限月12月限は前日比83円高の1万3701円。
夜間立会の金標準12月限は、NY金の強調地合いによって1万3653円まで続伸した。NY金の2月限は、トランプ次期大統領の政策を巡り、今後の米国の経済やインフレに対する不透明な状況を背景にリスク回避の買いが膨らみ2696.8ドルまで上昇した。
日中立会は、序盤に為替が円高方向に進み金標準は1万3623円まで上げ幅を縮小した。しかし、その後はNY金が2701ドル台まで続伸すると、金標準は為替の円安基調の動きもあって1万3702円まで日中の高値を更新した。
日中のNY金は、2701.1ドルまで上値を切り上げている。ただし、今晩は米国の12月雇用統計の発表が予定され、NY金はその結果次第となっている。米雇用統計の事前予想は、非農業部門の雇用者数が16万人増となり、前月の22万7000人増から大幅に減少する見通しとなっている。一方、失業率は、4.2%で前月から横ばいになると見られている。この事前予想に近い内容となれば、労働市場の悪化による米国の追加利下げ観測が台頭して、NY金は一段の上昇が予想される。ただし、逆の内容となればNY金の下振れが警戒される。12月の米雇用統計の発表は、日本時間22時30分となっている。金標準は、NY金の強調地合いによって1万3702円まで続伸している。ただし、夜間立会はNY金と同様に12月の米雇用統計の結果次第となっていることから、相場の急変に注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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