(NY貴金属)
27日のNY金は、急反落。NY金の期近2月限は前日比22.0ドル安の2631.9ドル、NY白金の期近1月限は同34.7ドル安の919.5ドル、NY銀の期近3月限は同42.1セント安の2996.8セント。
週末のNY金は、米国の長期金利の上昇を背景に急反落した。NY金の2月限は、序盤に2650ドルを中心に揉み合う展開となった。しかし、その後は米長期金利の上昇をきっかけにNY金は売られる動きとなり、米国取引時間帯に2625.2ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからのNY金は、引き続き安全資産としての買いが相場の下支えとなり、2630ドル台まで下げ幅を縮小した。この日もロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州にドローン攻撃を実施して、複数人が犠牲となった。また、イスラエル軍はイスラム組織ハマスと連帯するイエメンの親イラン武装組織フーシ派を標的に、イエメンの首都サヌアの国際空港などを空爆した。
NY白金は、利益確定の売りによって大幅続落した。NY白金の1月限は、序盤に950ドル台前半で揉み合う動きとなった。しかし、その後はNY金とパラジウムの値崩れをきっかけに、NY白金は利益確定の売りが膨らむと、米国取引時間帯に917.7ドルまで大幅続落した。
NY金2月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
27日のWTI原油は、反発。WTI原油の期近2月限は前日比0.98ドル高の70.60ドル、北海ブレント原油の期近2月限は同0.91ドル高の74.17ドル、RBOBガソリンの1月限は、同1.24セント高の195.82セント、NYヒーティングオイルの期近1月限は、同3.95セント高の224.48セント。
週末のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって反発した。WTI原油の2月限は、序盤から中国のエネルギー需要の改善期待を背景に買われる展開となった。中国は、景気刺激作として過去最大規模となる3兆元(約64兆7000億円)相当の特別国債を2025に年発行する計画となっている。その後、米国の原油在庫の減少によって需給の引き締まり観測が拡大すると、WTI原油は70.75ドルまで反発した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫は前週比420万バレル減となり、市場予想の190万バレル減から大幅な在庫の取り崩しとなった。また、中間留分在庫も同170万バレル減となり、市場予想の30万バレル減を大きく上回る在庫の減少となった。ただ、高値をつけてからのWTI原油は、上げ一服の展開となり、引けにかけて70.20ドル台まで上値を切り下げた。
WTI原油期近2月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは、6営業日連続の上昇。シカゴコーンの中心限月3月限は前日比0.25セント高の454.00セント。
週末のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出需要を背景に続伸した。シカゴコーンの3月限は、連日の強調地合いを維持して序盤から買いが先行した。その後、米国産トウモロコシの輸出需要が支援材料となると、シカゴコーンは455.00セントまで続伸した。この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出成約高は、171万1300トンとなり市場予想レンジの100万~160万トンの上限を上回った。ただ、高値をつけてからのシカゴコーンは、上げ一服の展開となり、引けにかけては453セント台まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近3月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi