（ＮＹ貴金属）
２６日のＮＹ金は、続伸。ＮＹ金の期近２月限は前営業日比１８．４ドル高の２６５３．９ドル、ＮＹ白金の期近１月限は同６．３ドル安の９５４．２ドル、ＮＹ銀の期近３月限は同１０．６セント高の３０３８．９セント。
休場明けのＮＹ金は、安全資産の買いによって続伸した。ＮＹ金の２月限は、序盤から買いが先行して２６４０ドル台まで上昇した。その後、ウクライナ情勢の悪化による地政学的リスクが高まると、ＮＹ金は安全資産として買われ２６５５．７ドルまで続伸した。２４日の夜から２５日までにロシア軍は、ウクライナ各地のエネルギー施設への大規模な空爆を実施した。これを受けて、バイデン米大統領は国防省にウクライナへの軍事支援の強化を指示した。また、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意が遅れていることにより、交渉の先行きが不透明な状況となっている。各地で長引く紛争を背景に、ＮＹ金は買われた。
一方、ＮＹ白金は利益確定の売りによって４営業日ぶりに反落した。ＮＹ白金の１月限は、序盤に９６２．９ドルまで上昇した。しかし、その後は先週末からの上昇に対して持ち高調整の動きによる利益確定の売りが台頭するとＮＹ白金は９４９．８ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからのＮＹ白金はＮＹ金の強調地合いに反応して、引けにけかては９５５ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
ＮＹ金２月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金１月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
２６日のＷＴＩ原油は、反落。ＷＴＩ原油の期近２月限は前営業日比０．４８ドル安の６９．６２ドル、北海ブレント原油の期近２月限は同０．３２ドル安の７３．２６ドル、ＲＢＯＢガソリンの１月限は、同１．３１セント安の１９４．５８セント、ＮＹヒーティングオイルの期近１月限は、同１．６２セント安の２２０．５３セント。
休場明けのＷＴＩ原油は、利益確定の売りによって反落した。ＷＴＩ原油の２月限は、エネルギー需要の拡大期待によって、序盤から買いが先行して７０．７５ドルまで上昇した。引き続き、中国の景気刺激策によるエネルギー需要の拡大期待が、この日もＷＴＩ原油の支援材料となった。しかし、高値をつけてからは、年末を意識した動きによる持ち高調整の動きから利益確定の売りが台頭して、ＷＴＩ原油は６９．３３ドルまで崩れた。ただ、ＷＴＩ原油の６９．３０ドル台まで下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては６９．６０ドル台まで下げ幅を縮小した。
ＷＴＩ原油期近２月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＣＢＯＴコーン）
２６日のシカゴコーンは、大幅続伸。シカゴコーンの中心限月３月限は前営業日比５．２５セント高の４５３．７５セント。
休場明けのシカゴコーンは、米国産トウモロコシ在庫の減少観測とシカゴ大豆の強調地合いが支援材料となり５営業日連続で上昇した。シカゴコーンの３月限は、序盤から買いが先行すると４５４．２５セントまで大幅続伸した。来年１月１０日に発表される米国の農務省による需給報告で、米国産トウモロコシの期末在庫が一段と引き下げられる予想が台頭している。今月１０日に発表された需給報告では、米トウモロコシの期末在庫は大幅に下方修正されていた。また、アルゼンチンの穀物生産地域で乾燥した天候による作柄の悪化リスクが警戒されている。このアルゼンチンの天候リスクを背景に、シカゴ大豆は強調地合いとなっている。このシカゴ大豆の強調地合いが、シカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近３月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi
