(NY貴金属)
19日のNY金は、大幅続落。NY金の期近2月限は前日比45.2ドル安の2608.1ドル、NY白金の期近1月限は同11.1ドル安の923.5ドル、NY銀の期近3月限は同132.9セント安の2941.1セント。
昨日のNY金は、米国の利下げに対する消極的な姿勢を背景に大幅続落した。18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)で、今後の利下げ見通しを従来の4回から2回に引き下げた。この利下げに消極的な姿勢によって、米FOMCの声明後から米長期金利は上昇して為替はドル高・ユーロ安基調に進み、NY金は2598.1ドルまで暴落した。19日のNY金は、この流れを引き継ぐと序盤に2596.7ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからのNY金は、前日からの暴落に対する反動によって、欧州取引時間帯に2640.9ドルまで反発した。ただ、NY金の反発は一時的な動きとなり、その後は再び米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因になると、NY金は2601ドル台まで売り直された。
NY白金もNY金と同様に、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。NY白金の1月限は、序盤に918.0ドルまで続落して直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、NY金の一時的な反発に反応して934.0ドルまで戻した。ただ、その後は引き続き為替のドル高・ユーロ安基調に上値を抑えると、NY白金は925ドル前後の水準まで売り直された。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
19日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近1月限は前日比0.64ドル安の69.38ドル、北海ブレント原油の期近2月限は同0.51ドル安の72.88ドル、RBOBガソリンの1月限は、同2.00セント安の192.28セント、NYヒーティングオイルの期近1月限は、同1.73セント安の223.77セント。
昨日のWTI原油は、エネルギー需要の後退懸念によって反落した。WTI原油の2月限は、安値拾いの買いや一時的な為替のドル安方向の動きによって序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に70.58ドルまで反発した。しかし、その後は米国と英国の消極的な利下げ姿勢によって、景気減速に伴うエネルギー需要の後退懸念が台頭して、WTI原油は69.10ドルまで下落した。米国は18日のFOMCで、今後の利下げ見通しを従来の4回から2回に引き下げた。英国のイングランド銀行(中央銀行)も19日に、根強いインフレなどを背景に政策金利を4.75%に据え置いた。また、下落局面では、為替のドル高基調がWTI原油の下落基調を強めた。
WTI原油期近2月限日足
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(CBOTコーン)
19日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月3月限は前日比3.50セント高の440.75セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、反発した。シカゴコーンの3月限は、為替のドル高基調による割高感と南米の豊作観測によって435.75セントまで下落した。しかし、その後は連日の下落に対する反動や前日の圧迫要因となったシカゴ大豆の急反発によって、シカゴコーンは441.00セントまで上昇した。シカゴ大豆の急反発は、先週末から大きく売り込まれていたことに対する反動とテクニカルな買いが要因となった。
シカゴコーン期近3月限日足
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