(NY貴金属)
17日のNY金は、4営業日連続の下落。NY金の期近2月限は、前日比8.0ドル安の2662.0ドル、NY白金の期近1月限は、同1.7ドル高の943.5ドル、NY銀の期近3月限は、同13.6セント安の3092.1セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。NY金の2月限は、序盤に2675.8ドルまで上昇した。しかし、その後は米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調をきっかけにNY金は崩れると、米国取引時間帯に2646.1ドルまで直近の安値を更新した。18日の米FOMC( 連邦公開市場委員会)では0.25%の利下げがほぼ確実視されているが、2025~26年にかけての利下げサイクルの一時停止や利下げペースの鈍化観測によって、米長期金利は上昇して為替はドル高・ユーロ安基調に進んだ。ただ、安値をつけてからは、上昇していた米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY金は2665ドル台まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は売り買い交錯する動きの中で続伸した。NY白金の1月限は、序盤に946.8ドルまで続伸した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり927.4ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからは、為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY白金は944ドル前後まで買い直された。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は、続落。WTI原油の期近1月限は前日比0.63ドル安の70.08ドル、北海ブレント原油の期近2月限は、同0.72ドル安の73.19ドル。RBOBガソリンの1月限は、同3.18セント安の194.39セント、NYヒーティングオイルの期近1月限は、同3.61セント安の222.79セント。
昨日のWTI原油は、利益確定の売りや持ち高調整によって続落した。WTI原油の1月限は、序盤に70.92ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高基調をきっかけに利益確定の売りと米FOMCを控えた持ち高調整の動きが台頭して、WTI原油は69.18ドルまで崩れた。また、下落局面では、中国の景気減速によるエネルギー需要の鈍化懸念も売り材料となった。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、為替がドル高基調からドル安方向に戻ると、安値拾いの買いによって70.20ドル前後まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
17日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月3月限は前日比1.50セント安の443.50セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、反落した。シカゴコーンの1月限は序盤に米国の輸出需要が支援材料となり446.75セントまで上昇した。この日、米農務省はメキシコ向けに米国産トウモロコシ2024~25年度渡し17万0400トンの輸出を確認した。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、南米の生育に適した天候が圧迫要因となり、シカゴコーンは441.25セントまで反落した。ブラジルとアルゼンチンの産地では、にわか雨と乾燥した天候が続きトウモロコシの生育に適した天候が続いている。この南米産トウモロコシの順調な生育状況により、生産高の拡大が連想されている。ただ、引けにかけてのシカゴコーンは、下げ一服の展開から443セント台まで戻した。
シカゴコーン期近3月限日足
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